トランス=シベリア芸術祭 in Japan 2017

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Aboutトランス=シベリア芸術祭とは

「トランス=シベリア芸術祭」は2014年、世界的なヴァイオリニストのワディム・レーピンを芸術監督に迎え、シベリアの中心都市ノヴォシビルスクから世界に向けて発信するシベリア最大の芸術祭として発足。14歳で初来日して以来、30年以上毎年日本で演奏し続けているレーピンは、「日本は第二の故郷であり、この芸術祭を通じて日本とロシア両国の絆がますます深まることを祈っています。さらに、東京・渋谷を中心に、この芸術祭を世界中に発信することで文化交流のブリッジを架けていきたいと願っています」と熱く語る。

Point見どころ

モスクワで全席完売の『アモーレ』日本初演
ザハーロワとロヂキンが踊る官能的な「愛」
レーピン&ザハーロワ夫妻の夢の共演再び

 昨年に続き日本で9月、2度目の開催が決まった、トランス=シベリア芸術祭 in Japan 2017。鉄道と同じく“シベリア横断”の名を冠する芸術祭に込めた想いを、芸術監督である世界的ヴァイオリニスト、ワディム・レーピンは「芸術をもうひとつの“旅”と考え、東西の架け橋にしたい」と壮大な夢を語る。

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 レーピンの故郷シベリアを起点に、東西に広がる架け橋の東端が東京だ。昨年の日本公演では、レーピンと、その夫人でボリショイ・バレエ団を代表するプリマ、スヴェトラーナ・ザハーロワが『パ・ド・ドゥ for Toes and Fingers』で夢の共演を実現。夫婦ならではのヴァイオリン演奏による「瀕死の白鳥」は、大きな話題を呼んだ。
 昨年の好評を受け、今年はデニス・ロヂキンらボリショイのスターダンサーも加わり、進化した『パ・ド・ドゥ for Toes and Fingers』と、ザハーロワ主演のトリプル・ビル『アモーレ』が日本初演される。
 『パ・ド・ドゥ』は音楽とバレエ、双方のファン必見の舞台。レーピンの演奏で、ザハーロワ&ロヂキンの人気コンビが踊る「ライモンダ」や、平山素子振付「レヴェレーション」ほか究極の演目が予定されている。
 一方の『アモーレ』は、コンテンポラリーダンスでも傑出した才能を見せる、ザハーロワの多彩な表現力が味わえる舞台。3人の同時代の振付家が、全く別のアプローチで"愛"をテーマにした新作を振り付けた。
 ネオクラシック調の「フランチェスカ・ダ・リミニ」は、ダンテが「神曲」地獄篇で描いた禁断の愛を、ザハーロワとロヂキンが官能的に踊る。さらに女性の心に潜む幻影を、柔軟な身体性を生かし表現する「レイン・ビフォア・イット・フォールズ」、ダンサーを音符に見立て、ユーモラスな動きで魅了する「ストロークス・スルー・ザ・テイル」と、ザハーロワが全く別の貌を見せる。
 今年3月、モスクワ・ボリショイ劇場での『アモーレ』は、全席完売だった。同芸術祭の一環として、人気公演の日本公演が叶うのも、日本を「第2の故郷」と公言してはばからない2人からの“アモーレ(愛)”ではないだろうか。

©Sasha Gusov

  • トランス=シベリア芸術祭 芸術監督ワディム・レーピンVadim Repin

    1985年、14歳にして鮮烈な世界デビューを飾って以来、常に世界の注目を集めるヴァイオリニスト。ベルリン・フィル、ボストン交響楽団、ロンドン交響楽団など世界有数のオーケストラ、小澤征爾、ムーティ、ゲルギエフ、ラトルなど世界的な指揮者との共演多数。演奏活動と共に、芸術監督としての手腕も発揮。また、愛する妻でもあるザハーロワとのハイ・レベルなコラボレーションが世界中で話題を呼んでいる。

  • ボリショイ・バレエ プリンシパルスヴェトラーナ・ザハーロワSvetlana Zakharova

    世界最高と謳われるスーパースター。誰もが知る、ボリショイ・バレエのプリマであり、またパリ・オペラ座、英国ロイヤル・バレエ、アメリカン・バレエ・シアター他、世界中のバレエの殿堂から招聘されている。その驚異的なプロポーションで、古典の名作から現代的な振付まで、まさに完璧な美で表現する、今絶対に見逃せないバレリーナ。