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大野和士が語る「ウェルテル」誕生秘話
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Bunkamura 20周年記念特別企画
大野和士指揮 フランス国立リヨン歌劇場管弦楽団
マスネ:歌劇「ウェルテル」全4幕(演奏会形式)
Presented by Calbee
世界の最先端をゆく大野和士の“今”を聴く!
2009年11月1日(日)、3日(火・祝) 15:00開演
Bunkamuraオーチャードホール

世界が注目する新たな“黄金コンビ”の誕生 首席指揮者・大野和士、手兵リヨン国立歌劇場管との凱旋公演!

オペラコンチェルタンテ(演奏会形式)
マスネ:歌劇「ウェルテル」全4幕 フランス語上演・日本語字幕付き
原作:ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
    (ゲーテ著「若きウェルテルの悩み」による4幕5場からなる歌劇)
台本:エドゥアール・ブロー、ポール・ミリエ、ジョルジュ・アルトマン
作曲:ジュール=エミール=フレデリック・マスネ
作曲年:1887年 初演年:1892年

「ウェルテル」は、原作がゲーテの「若きウェルテルの悩み」として世界中に知られる不朽の名作で、2007年12月には、大野の前任地ベルギーのモネ劇場でも大成功を収めた、いま最も自信を持っておくる作品のひとつ。
1886年マスネはバイロイトで「トリスタンとイゾルデ」などを観た後に、「若きウェルテル」の舞台となったヴェツラーを訪れ「ウェルテル」のオペラ化を決意した。大野いわく、このようにして生まれた「ウェルテル」こそ、マスネにとっての「トリスタン」と言うだけに、ロマンティックで劇的な演奏が期待される。

大野和士(リヨン歌劇場首席指揮者)

2008年9月よりフランス国立リヨン歌劇場首席指揮者に就任。2009年1月にプロコフィエフ「賭博師」で鮮烈なオペラ・デビューを果たし、続いて4月、5月には、オペラ第2弾ベルク「ルル」で圧倒的な成功を収め、現地の辛口の評論家たちを唸らせた。リヨンの聴衆も新しいシェフを熱狂的に迎えている。今後も10年1月プッチーニ「マノン・レスコー」、10年3月カイア・サーリアホの新作オペラ世界初演、11年4月ヴェルディ「ルイーザ・ミラー」、11年10月ワーグナー「パルジファル」が予定されている。
これまでのオペラ公演では、2007年6月にショスタコーヴィチ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」でミラノ・スカラ座デビュー、07-08年のシーズンには、メトロポリタン歌劇場、ミラノ・スカラ座、パリ・オペラ座、グラインドボーン音楽祭に一挙に出演。また、ベルリン・ドイツ・オペラでは08-09年、09-10年の2シーズンにわたって、R.シュトラウスのオペラの指揮が決定している。シンフォニーコンサートでの客演も、ロンドン・フィル、ボストン交響楽団、イスラエル・フィル、バーミンガム市響、フランス放送フィルハーモニー、BBC交響楽団(ロンドン、マンチェスター、ウェールズ)、ハンブルグ北ドイツ放送交響楽団、ケルン放送響、南西ドイツ放送響、ウィーン放送響、トリノ放送響、スウェーデン放送響、ミラノ・スカラ座管、ゲヴァントハウス管など多数。
東京生まれ。東京藝術大学卒。ピアノ、作曲を安藤久義氏、指揮を遠藤雅古氏に師事。バイエルン州立歌劇場にてサヴァリッシュ、パタネー両氏に師事。1987年にイタリアの「トスカニーニ国際指揮者コンクール」優勝。90-96年クロアチア、ザグレブ・フィル音楽監督。96-2002年ドイツ、バーデン州立歌劇場音楽総監督。92-99年、東京フィル常任指揮者を経て、現在、同楽団桂冠指揮者。02年より6シーズンにわたりベルギー王立歌劇場(モネ劇場)の音楽監督を務める。
93年第1回渡邉暁雄音楽基金音楽賞、同年に平成4年度芸術選奨文部大臣新人賞、97年出光音楽賞大賞、2002年に第1回齋藤秀雄メモリアル基金賞などを受賞。06年6月、大野和士指揮モネ劇場オペラ公演がフランス批評家大賞、ヨーロッパ大賞をダブル受賞。07年3月、平成18年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。08年4月、48歳の若さで紫綬褒章を受賞。

フランス国立リヨン歌劇場

総支配人セルジュ・ドルニー氏(45)による「開かれたオペラハウス」という理念のもと、現在、欧州で最も若者の観客数が多く、あらゆる階層が集まる革新的な劇場として、国際的に注目を浴びている。大野の先任者にあたるジョン・エリオット・ガーディナー氏が育んだバロック、古典音楽の伝統を始め、ベルリン国立歌劇場、アムステルダム歌劇場との提携による新作共同委嘱シリーズの立ち上げなど、多彩で意欲的なレパートリーを誇る劇場でもある。2010年、2011年には2年連続で、エクサンプロヴァンス音楽祭に招待されるほか、国際的なツアーも予定されている。

フランス国立リヨン歌劇場管弦楽団

 初代音楽監督はジョン・エリオット・ガーディナー(1983−1988)。その後、ケント・ナガノ、ルイ・ラングレ、イヴァン・フィッシャーが順に音楽監督を務めた。2003年以降は、ウィリアム・クリスティ、ローター・ケーニッヒス、ジェラール・コルステン、エマニュエル・クリヴィヌ、キリル・ペトレンコ、エヴェリーノ・ピドなど、数々の客演指揮者たちと長期的に契約を結び、プロジェクトを進めていくシステムを採用してきた。
2008年9月、大野和士が首席指揮者に就任。大野は1999年に、その音楽表現の明晰さと柔軟性――2つとも非常に“フランス的な”長所といえる――が高く評価され、フランスで「ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジーク」の声楽・器楽アンサンブル部門を受賞している。
レパートリーは幅広く、これまで60以上のCDやDVDをリリースしている。その中でもとりわけ、ドビュッシーの「ロドリーグとシメーヌ」、ジョン・アダムズの「クリングホファーの死」、カーリスル・フロイドの「スザンナ」、ペーテル・エトヴェシュの「三人姉妹」は世界初演として注目を浴びた。さらに、R.シュトラウスの「サロメ」のフランス語版や、ドニゼッティが自ら改定したフランス語版の「ランメルモールのルチア」など、有名な作品でありながら、あまり知られていない版が存在する作品を選び、レコーディングも行っている。また、シャブリエの「エトワール」、プーランクの「カルメル会修道女の対話」、プロコフィエフの「三つのオレンジへの恋」、ブゾーニの「アルレッキーノ」、「トゥーランドット」、「ファウスト博士」など、珍しいオペラの録音も高く評価されている。一方で、「ウェルテル」、「ホフマン物語」、「ファウストの劫罰」といった人気の高い作品のレコーディングにも力を入れている。こうした数々の録音は音楽誌上で絶賛されており、最近では、指揮者のエヴェリーノ・ピドとソプラノのナタリー・デセイの共演で2008年にリリースしたベッリーニの「夢遊病の女」が、フランス国内外で数々の賞を受賞した。
フランス各地での演奏はもとより、海外ツアーも多数行っており、2006年には、エディンバラ音楽祭でチャイコフスキーの「マゼッパ」とクルト・ヴァイルの「リンドバーグの飛行」、「七つの大罪」を演奏した。また2008年7月のアテネ音楽祭では、ベンジャミン・ブリテンの「カーリュー・リヴァー」と「夏の夜の夢」の上演に参加している。2008−09年のシーズンには、パリで「アンナ・ボレーナ」(シャンゼリゼ劇場)とペーテル・エトヴェシュの「レディ・サラシナ(更級日記)」(オペラ・コミック)を上演している。

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