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2026.04.06 UP

展覧会

【展覧会情報】
五島美術館「館蔵 春の優品展 名品を彩るアンティーク・テキスタイル」

世田谷区上野毛の地にあり、国宝《源氏物語絵巻》や《紫式部日記絵巻》をはじめ日本・東洋の古美術品約5,000件を収蔵する五島美術館。
4月7日(火)より開催される本展覧会のチケットをMY Bunkamuraで販売します。

本展では、書画、茶道具の名品と、それを彩る表具裂や仕覆(袋)の織物の魅力までも楽しむ日本独自の鑑賞文化に焦点をあてます。現代の鑑賞視点では見逃しがちな作品に付属する染織類。それらはどこから来てどのように選ばれたのでしょうか。古裂蒐集家の渋谷玉恵氏による更紗(さらさ)作品の寄贈を記念し、名物裂と更紗の手鑑を一堂に揃え、書画や茶道具の名品とともに表具裂や仕覆、袱紗、包み裂、袋物などを展示。華やかで国際色豊かな染織鑑賞の世界を紹介します(会期中一部展示替えあり)。
また、「国宝 源氏物語絵巻 鈴虫一・鈴虫二・夕霧・御法」を4月29日(水・祝)~5月6日(水・休)まで特別展示予定です。


更紗と名物裂

大航海時代に渡来した鮮やかな木綿染めのインド更紗は、鮮烈でエキゾチックな文様が大いに好まれ、日本文化に多大な影響を与えました。その一方、室町時代を中心に舶来した金襴・緞子・間道(きんらん・どんす・かんどう)などの上質な絹織物は名品に付属し、江戸時代にはその由緒とともに「名物裂」として文様に固有名詞を付けて鑑賞されました。このような江戸時代の古裂ブームは、大名家や数寄者、そして文化人たちが「裂手鑑」を制作し、鑑賞や真贋の資料とするほどでした。時代を超えて受け継がれてきたその魅力を、ぜひご堪能ください。


【今回の展覧会のおすすめ作品】


更紗尽縫合紙入/江戸時代 19世紀[裂]インド 17~18世紀 
五島美術館蔵(渋谷玉恵氏寄贈)

「古渡り更紗」と称される17世紀から18世紀のインド製更紗24片を見事に組み合わせた洒落た紙入。江戸時代には更紗の文様によって「五徳手」「いちご手」「霜降手」「有平縞」など、文様に名称を付けて楽しみました。このような貴重な舶来染織を多数継ぎ合わせた用例は、服飾や名物茶道具の包み裂などにも見られ、所有者のコレクション自慢と遊び心を伝えます。

 


重要文化財 駿牛図断簡/鎌倉時代 13世紀[一文字・中廻し]明~清時代 17~19世紀 
五島美術館蔵 *前期展示予定

鎌倉時代、理想化を加えず似せることを目的に描く似絵(にせえ)が流行しました。本作は、似絵に近い手法を用いながら、立派な牛(駿牛)の姿を写し描いています。額の小円や、黄土色の後ろ蹄など、モデルとなった牛の個性をとらえ、グラデーションで立体感を表した逞しい姿、繊細な毛並みの描写も見事です。本紙の上下を彩る表具裂は黄金色に輝く金地金襴(かなじきんらん)、その周りは朱珍(しゅちん)と称される錦を取り合わせ、名牛を際立たせています。

 


青貝布袋香合/明時代 16~17世紀[仕覆・挽家袋]インド 17~18世紀
五島美術館蔵

「青貝」とは、夜光貝などの貝片を嵌め込む装飾(螺鈿:らでん)の呼称。布袋が微笑を浮かべて数珠を繰り、袋に寄りかかって座る姿を表し、周囲には宝尽文を散らしています。小堀家から、三井家、酒井家など大名家や豪商が所蔵した名品です。そのことを表すように香合を収納する挽家は二点もあり、それぞれ阿蘭陀木綿と茜地の木綿絣の袋に入っています。その他にも珍しい舶来品で誂えた仕覆や風呂敷が付属しており、深い愛玩を伝えています。

 


重要美術品 伯庵茶碗 銘 冬木/江戸時代 17世紀[包み裂]インド 17世紀
五島美術館蔵

「伯庵茶碗」とは、徳川将軍家に仕えた医者 曾谷伯庵(そや はくあん/1569~1630)が、「本歌伯庵茶碗」(個人蔵)を所持していたという伝承からついた名称です。作風には、胴部に施された海鼠釉(なまこゆう)、枇杷色の釉薬などの特徴があります。「冬木」の銘は江戸時代の豪商 冬木屋喜平次の所持にちなみます。雲州松平家伝来の本品には、木綿に矢絣文と愛らしい蔓小花を段々に表した「段サラサ」文のインド更紗の包み裂が付属しています。

 


更紗手鑑(Ⅰ)/[裂]主にインド 17~19世紀 
五島美術館蔵(渋谷玉恵氏寄贈)〈部分〉

古裂蒐集家の渋谷玉恵氏が蒐集した計240点余りの鮮やかなインド更紗を貼付した大形の裂手鑑。江戸時代の更紗図集『佐羅紗便覧』・『増補華布便覧』に掲載される文様と一致するものも貼付され、上質の更紗で構成されています。これらは服飾・茶道具の仕覆・包み裂などに使用されました。古い時代の更紗は小さな裁ち余り裂さえも大事にされ、現代もその鑑賞文化は継承されています。

 

\深く楽しむ!/

◎ギャラリートーク
学芸員がスライドを交えて展示作品に関わる解説を行います。

日程:2026年4月22日(水)「名品を彩るアンティーク・テキスタイル」
   2026年4月30日(木)・5月6日(水・休)「源氏物語絵巻について」
会場:五島美術館別館講堂

※各回14:00から1時間程度(13:30開場・受付開始)
 当日入館者聴講無料・椅子席100名先着順
 当日12:00より美術館受付にて受講整理券を配布します。

 

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「館蔵 春の優品展 名品を彩るアンティーク・テキスタイル」

開催期間:2026年4月7日(火)~5月10日(日) 10:00~17:00(受付は16:30まで)
前期/4月7日(火)~4月19日(日)
後期/4月21日(火)~5月10日(日)
※会期中一部展示替えあり
休館日:毎月曜日[5月4日(月・祝)は開館]、5月7日(木)

主催:公益財団法人 五島美術館

会場:五島美術館
東急大井町線(各駅停車)「上野毛(かみのげ)駅」下車徒歩5分
〒158-8510 東京都世田谷区上野毛3-9-25
https://www.gotoh-museum.or.jp/#access
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)


取り扱いチケット: 
■当日券
【販売期間】2026年4月7日(火)~5月9日(土)23:59
【券種】一般 1,100円
    大学・高校生 800円

※中学生以下の方は無料です。
※学生券をご利用の際は、チケットと共に「学生証」を忘れずにご呈示ください。
※販売状況により、販売期間より前に取扱い終了となる場合がございます。

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★MY Bunkamuraご購入者限定スペシャルプレゼント

本展のチケットをMY Bunkamuraにてご購入いただいた方の中から抽選で5名様に、五島美術館オリジナル「クリアフォルダ&一筆箋セット」をプレゼントいたします。
【応募期間】4月7日(火)~5月10日(日)

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