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2026.03.24 UP

展覧会

【展覧会情報】
戸栗美術館「伊万里・鍋島に映った四季―和の意匠―展」

1987年渋谷区松濤に開館し、東洋陶磁器を中心とする美術品の永久的な保存および公開を通じた、後世への文化遺産の伝承を目的として活動する戸栗美術館。
4月3日(金)より開催される本展覧会のチケットをMY Bunkamuraで販売します。

◆富士に桜に秋草も、「日本」を感じる80選

17世紀初頭に誕生した伊万里焼(いまりやき)と、17世紀後半に本格的な焼造が開始される鍋島焼(なべしまやき)では、絵付けや造形に工夫が凝らされ、様々な意匠が表現されました。中でも、四季を彩る木々や草花、雄大な自然は頻出のモチーフです。

伊万里焼や鍋島焼の意匠は中国の陶磁器や画譜(がふ)などの影響を大いに受けていますが、日本で愛好され、発展した意匠も少なくありません。とくに、中国との貿易が停滞する17世紀後半は日本ならではの意匠の開拓が進みました。絵画や文学、ほかの陶磁器や染織品などといった工芸品、着物の図案集である小袖雛形本(こそでひながたぼん)、18世紀以降に増加する和刻の画譜や絵手本類などとの接点が見られ、イメージ・ソースは多岐に及んだものとみられます。世界的な歴史の流れ、そして流行などが反映されながら、伊万里焼・鍋島焼の和様の意匠は深化していきました。

今回の展覧会では和様の意匠に着目し、戸栗美術館蔵の伊万里焼と鍋島焼が展示されます。日本の四季や自然が美しく映し出された約80点をご堪能ください。


\主な出展作品/

◇第1章「伊万里焼に見る四季と自然」
伊万里焼に見られる四季や自然の意匠を、17世紀後半の作例を中心に紹介。四季を巡りながら、伊万里焼の歴史的な展開や流行もご覧ください。


<初出展>
薄瑠璃釉染付 桜文 折紙形皿/伊万里 江戸時代(17世紀後半)口径17.3×13.5㎝ 戸栗美術館収蔵
花熨斗のように折紙で桜の折枝を包んだ、優美な意匠の変形小皿。青色の濃淡も繊細です。

 


染付 富士文 皿/伊万里 江戸時代(17世紀中期)口径18.5㎝ 戸栗美術館収蔵
1650年代頃から伊万里焼に盛んに描かれるようになった富士山。
本作では、絵画の流れを汲んで、頂上を3つに分ける三峰形で描かれています。

 


色絵 秋草文 角瓶/伊万里(柿右衛門様式)江戸時代(17世紀後半)高23.2㎝ 戸栗美術館収蔵
胴部四面を使って、菊や萩、桔梗などの秋草と、雲間の月を描いています。
余白の多い構図も風情があります。

 

◇第2章「鍋島焼に見る四季と自然」
鍋島焼にあらわされた意匠を、17世紀後半から18世紀にかけての作例を主体として、季節ごとに紹介。献上・贈答品として、高度に洗練された意匠をご覧ください。


色絵 柴垣桜花波濤文 皿/鍋島 江戸時代(17世紀末~18世紀初)口径19.7㎝ 戸栗美術館収蔵
波間に漂う桜花を青の濃淡と赤の線描で表現。円形の形状を生かした斬新な構図です。

 


色絵 水葵文 皿/鍋島 江戸時代(17世紀末~18世紀初)口径14.8㎝ 戸栗美術館収蔵
水葵と青海波が夏らしい皿。
鍋島焼の植物文の描き方は、近い時期に刊行された絵手本と類似しています。
 


青磁 松形皿/鍋島 江戸時代(18世紀)口径17.5×10.1㎝ 戸栗美術館収蔵
松は中国では寒中に常緑を保つ高潔な植物。
日本ではそのイメージを根底とし、めでたいものと好まれています。

 

ー 伊万里焼と鍋島焼 ー
伊万里焼とは、江戸時代初頭の佐賀で誕生した日本初の国産磁器。佐賀・有田を中心とした地域で焼造され、国内外に流通しました。
鍋島焼は、伊万里焼の技術を基に創出され、佐賀鍋島藩から徳川将軍家への献上品、他の大名家・公家への贈答品などとして用いられました。17世紀後半に佐賀・伊万里の大川内山に藩窯が築かれて製作が本格化し、17世紀末期から盛期を迎えました。

 

【会期中のイベント】

◎展示解説
日程:2026年4月18日(土)・5月30日(土)
※各日14:00から約45分
※予約不要・参加費無料(要入館券)

◎ラウンジ&ギャラリー・トーク
「伊万里焼・鍋島焼に見る和様の意匠」(講師:戸栗美術館学芸員)
日程:2026年4月27日(月) 
※14:00から約120分
※要事前予約・有料
※当日はイベント参加者のみ入館可
 詳細は戸栗美術館ホームページをご覧ください。※外部サイトに遷移します。
 

 

『伊万里・鍋島に映った四季―和の意匠―展』

開催期間:2026年4月3日(金)~6月21日(日) 10:00~17:00(入館受付は16:30まで)
※金曜・土曜は10:00~20:00(入館受付は19:30まで)
休館日:月曜日・火曜日・5月7日(木)
※5月4日(月・祝)~5月6日(水・休)は開館

主催:公益財団法人 戸栗美術館
    
会場:戸栗美術館
渋谷駅 ハチ公口より徒歩15分、地下鉄 A2出口より徒歩12分
京王井の頭線 神泉駅北口より徒歩10分      
〒150-0046 東京都渋谷区松濤1-11-3 
https://www.toguri-museum.or.jp/riyou/
TEL:03-3465-0070

 

取り扱いチケット:
■当日券      
【販売期間】2026年4月3日(金)~6月21日(日)16:00
【券種】一般 1,300円
    25歳以下 500円

※一般以外は要証明書。
※高校生以下の方は無料です。
※各種割引および優待サービスとの併用はできません。また、チケットご購入後の受付窓口でのチケットの変更や返金、割引対応はできかねますのでご注意ください。MY Bunkamura取り扱い対象外の券種をご希望の方は、戸栗美術館ホームページをご確認ください。
※販売状況により、販売期間より前に取扱い終了となる場合がございます。

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