2025.10.20 UP
【展覧会情報】
五島美術館『【特別展】古染付と祥瑞―愛しの青(blue)―』
世田谷区上野毛の地にある五島美術館。10月28日(火)より開催される本展覧会のチケットをMY Bunkamuraで販売します。
古染付と祥瑞は、17世紀前半に中国・景徳鎮民窯で焼造され、日本に将来されたやきもので、日本からの注文によって制作されたと考えられています。古染付は当時の日本で流行していた様々な器物を模倣した独特の形をしており、落ち着いた色合いの青料(酸化コバルトを含む青色の絵具)で描かれた軽妙洒脱な文様が特徴です。口縁部には釉のほつれ(傷)である「虫喰い」などもありますが、それがまた景色となって器を飾っています。
古染付笠絵茶碗 中国・明時代 17世紀前半 石洞美術館蔵
一方の祥瑞もまた特徴的な形の器で、鮮烈な色合いの青料で描かれた精緻な文様が特徴です。器の全面が吉祥文様で覆われて、大変華やかです。中国のやきものの伝統にはない日本人好みの器は、いずれも茶陶として、当時の茶人に大変好まれました。
祥瑞砂金袋形水指 中国・明時代 17世紀前半 泉屋博古館東京蔵
このような17世紀前半に舶載された染付磁器は、江戸時代後期の1800年ころにリバイバルブームがあるなど時代を超えて日本人に愛されてきました。また、2018年には中国の景徳鎮市で17世紀前半に日本に向けて輸出された景徳鎮磁器に関する展覧会・シンポジウムが開催されるなど、近年、中国でも古染付・祥瑞への関心が高まっています。2025年は、古染付が焼造された天啓期(天啓5年)から丁度400年にあたり、改めて古染付、祥瑞の魅力を紹介いたします(会期中一部展示替あり)。
【主な展示予定作品】
重要文化財 古染付高砂手花生 中国・明時代 17世紀前半 北村美術館蔵
古染付山水図菊形鉢(天啓五年銘) 中国・明時代 天啓五年(1625) 石洞美術館蔵
祥瑞瑠璃釉瓢形徳利 中国・明時代 17世紀前半 大和文華館蔵
開催期間:2025年10月28日(火)~12月7日(日) 10:00~17:00(受付は16:30まで)
休館日:毎月曜日[11月3日、11月24日は開館]、11月4日(火)、11月25日(火)
主催:公益財団法人 五島美術館、日本経済新聞社
会場:五島美術館
東急・大井町線(各駅停車)「上野毛(かみのげ)駅」下車徒歩5分
〒158-8510 東京都世田谷区上野毛3-9-25
https://www.gotoh-museum.or.jp/#access
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
取り扱いチケット:
■当日券
【販売期間】2025年10月28日(火)~12月6日(土)23:59
【券種】当日一般 1,400円
当日大学・高校生 1,100円
※中学生以下無料
※学生券をご利用の際は、チケットと共に「学生証」を忘れずにご呈示ください。
※販売状況により、販売期間より前に取扱い終了となる場合がございます。