2025.01.02 UP
【コラム】「渋い」をたしなむ~新年を寿ぐ
あけましておめでとうございます。
新たな年を迎え、気持ちもあらたまるお正月。
お正月は新しい年のはじまりを祝うとともに、古くから伝わる日本の風習に触れ、その想いを感じることができる機会でもあります。
渋アートでは今年もさまざまな視点から日本美術や日本文化を楽しみ、身近に感じていただけるコンテンツをご紹介してまいります。どうぞお楽しみに。
さて、お正月装飾の主役といえば松。門松や松飾りをご自宅の玄関に飾られている方もいらっしゃると思います。門松は、松に加えて竹や梅が使われることが一般的ですが、使用する植物や形はさまざま。必ず使われる松は、落葉することなく一年中緑を保つことから、長寿や不老不死の象徴とされています。
お正月に飾られる花のひとつである菊。もともと不老長寿の薬として使われていたことから縁起の良い花とされています。花もちも良いため、比較的長く楽しむことができます。
今年もセルリアンタワー能楽堂では入口には門松、舞台上にはしめ飾りと、お正月飾りが施されています。公演鑑賞で訪れた際には普段と違った能楽堂の姿も楽しんでみてはいかがでしょうか。また、舞台使用日以外の午後はどなたでも見学することができます。お正月飾りによって、より静謐に感じられる空間で心落ち着くひとときが過ごせそうですね。入口の門松は1月7日まで、舞台上のしめ飾りは1月31日までご覧いただけます。
昨年の渋アートコラムでもご紹介した能楽堂のお正月飾り。1月31日までご覧いただけます。
能楽堂入口の左右にはシンプルな門松。
松、竹のほか、しめ縄や紙垂(しで)、ウラジロを使った門松。1月7日までご覧いただけます。
■年始の渋アート施設情報■
初詣やご挨拶など、新年のお出かけの際に美術鑑賞もいかがでしょうか?
1月3日(金)から開館
・山種美術館『特別展 HAPPYな日本美術 ―伊藤若冲から横山大観、川端龍子へ―』
1月4日(土)から開館
・渋谷区立松濤美術館『須田悦弘展』
1月5日(日)から開館/『江戸メシ』開幕
・太田記念美術館『江戸メシ』
1月6日(月)から開館
・実践女子大学香雪記念資料館『中国美術に親しむ-原寸大複製画と館蔵品展-』
1月7日(火)から開館
・五島美術館『館蔵 茶道具取合せ展』
・國學院大學博物館『特別展 文永の役750年 Part2 絵詞に探るモンゴル襲来―『蒙古襲来絵詞』の世界―』
1月15日(水)から開館 *展示替え中
・戸栗美術館『千変万化―革新期の古伊万里―』