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2024.09.18 UP

コラム

【コラム】渋いをたしなむ~ぶらぶらと秋のまちを歩く~

9月長月(ながつき):September

秋分の日を境に少しずつ夜が長くなっていく「夜長月」。
それが9月の和風月名「長月」の由来と言われています。厳しい残暑が続き、何をするのも億劫だった灼熱の季節から、ようやく体の力を抜いて秋の空気を感じられるようになると、ちょっと散歩でもしようかな、という気になる方も多いのではないでしょうか。

9月半ば、Bunkamura正面の百日紅はまだまだ元気。
散歩をすると普段は通りすぎてしまう街路樹の花の美しさにも目が留まります。

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さん-ぽ【散歩】
[名](スル)気晴らしや健康などのために、ぶらぶら歩くこと。散策。
(出典:デジタル大辞泉(小学館))

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日本人が【散歩】という概念を持ったのは近代以降、西洋文化の影響と言われています。
江戸時代の庶民の移動はもっぱら徒歩。隣町へ歩くことは日常で、旅の交通手段も徒歩でした。そのため徒歩はあくまでも交通手段であり、現在のように健康のために歩くことはほとんどなかった、と考えられています。
そんな健脚の先祖を持つ現代の日本人ですが、日ごろから電車や車に乗ることが増え、今や隣町まで歩く機会も少なくなってしまいました。厚生労働省によると、日常生活における1日当たりの歩数の目標値は20~64歳で8,000歩が推奨されていますが(2023年5月時点)、目的や理由がないと1日8,000歩も歩くのはなかなか難しいですよね。

(出典:厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kenkounippon21_00006.html
(参考文献:谷釜尋徳. 江戸時代の旅と健康. スポーツ健康科学紀要. 2018. 巻 15, p. 27-37)

 

そこで渋アートから、秋のまちをゆったり散歩するのにぴったりな企画『渋アート&ウォーク』をご紹介します。
現在、渋アート連携施設8館のうち6館を対象として、渋谷駅を中心に徒歩10分~30分圏内に位置する美術館・文化施設を巡り、各施設に設置されているスタンプを2個集めるとすてきなプレゼントがもらえるスタンプラリーを実施中です。
期間中に開催される展示はどれも魅力的なものばかり。各施設周辺エリアのおすすめスポットの情報を渋アートでチェックしていけば、渋谷で1日ゆっくりまち歩きを楽しむことが出来ますよ。
日本美術や文化に触れながら、すてきな秋の散歩をしてみませんか?

10月5日(土)まで開催中。
くわしくは『渋アート&ウォーク』イベントページ
※本イベントは終了いたしました。

#渋アート
#散歩