フィンランド国立バレエ団 バレエ『たのしいムーミン一家 ~ムーミンと魔法使いの帽子~』 *世界初演「北欧バレエ・ガラ」

PROGRAM
プログラム

北欧バレエ界を牽引する名門・フィンランド国立バレエ団が、同国の国民的キャラクターである、あのムーミンをバレエ化!2015年に上演された第1作では、バレエのポーズを次々と繰り出すムーミンや、つま先立ちで踊るスノークのおじょうさんの姿に話題騒然となりました。第2作目となる今回は、トーベ・ヤンソンの原作に基づく『たのしいムーミン一家~ムーミンと魔法使いの帽子~』をなんと、日本で世界初演! 振付を手掛けるのはパリ・オペラ座バレエ団、アメリカン・バレエ・シアターなど世界中で活躍し、現在フィンランド国立バレエ団の芸術監督を務めるケネス・グレーヴです。フィンランドが国をあげてお贈りするムーミン×バレエ、前代未聞のコラボレーションをお見逃しなく!

STORY
あらすじ

ムーミン谷の冬、雪の精が踊るなか、ムーミンたちは冬眠中。時が流れ、春が訪れたムーミン谷は長い眠りから目覚める。ムーミン、ムーミンママ、ムーミンパパ、スノークのおじょうさん、スニフとちびのミイは春の支度に大忙し。そんなある日、ちびのミイがシルクハットを見つける。ムーミン谷に戻ってきたスナフキンに、その帽子をみせるが、なんと驚いたことにその帽子はあらゆるものの姿を変えてしまう不思議な力をもっていた。そこにモランや黒豹に乗った飛行おにが現れて…。

お馴染みのムーミンファミリーはもちろん、雪の精や花の精などバレエならではの役も登場。

CHARACTERS
登場するキャラクター

  • ムーミントロール
  • ムーミンパパ
  • ムーミンママ
  • スノークのおじょうさん
  • ちびのミイ
  • スナフキン
  • スニフ
  • モラン
  • 飛行おに

COMET IN MOOMINLAND

第1作『ムーミン谷の彗星』の世界

日本公演が実現するまで

トーベ・ヤンソンの生誕100周年を記念し制作されたムーミン・バレエ第1作『ムーミン谷の彗星』は、2015年にヘルシンキで初演されました。ムーミンとスノークのおじょうさんのパ・ド・ドゥ、軽快なジャンプを見せるスニフ、トウシューズを履いたちびのミイ…! ムーミンたちが目の前で生き生きと動く姿に、客席は大熱狂。追加公演も即完売となりました。しかし、本国では客席のほとんどがお子様連れということもあり、若手ダンサーに振付を委託し、子ども向けに作られていた『ムーミン谷の彗星』。芸術監督グレーヴは、大人のムーミンファンも多い日本で、より多くの方に楽しんで頂くために、自ら新作の制作を決意。日本で、振付、音楽、衣裳、美術、すべてが新規制作となる世界初演『たのしいムーミン一家』第2作が実現することになったのです!

上記4点すべて © Mirka Kleemola

© Moomin Characters

「このバレエ団の実力を余すところなくご堪能いただきたい!」そんな思いをこめお贈りするのが、この北欧バレエ・ガラ。バレエの代名詞『白鳥の湖』や『ドン・キホーテ』では、コール・ド・バレエ(群舞)も登場する豪華版。古典バレエの見どころを本格的にご堪能いただけます! そして、2作が日本初演だというコンテンポラリー作品は、いずれも北欧らしい現代的センスが光る秀作ばかり。なかでも、フィンランドの国民的作曲家シベリウスの名曲にのせた『トゥオネラの白鳥』や、フィンランド人のウオティネンが振り付け、チュチュを着た男性がチャイコフスキーの交響曲で踊る『悲愴』は注目作。バレエの魅力を凝縮したといっても過言でない豪華ラインナップに、ご期待ください!

  • © Sakari Viika

    『白鳥の湖』第3幕より
    "オディールと王子のパ・ド・ドゥ"
    "スペインの踊り" "ハンガリーの踊り"
    "ロシアの踊り"

    振付:ケネス・グレーヴ(レフ・イワノフ/マリウス・プティパ版に基づく)
    音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

    バレエの代名詞『白鳥の湖』から黒鳥オディールが王子を誘惑する第3幕の見どころをたっぷりお届け。主役の踊りだけでなく、音楽や振付に各国の特色が味わえる民族舞踊も上演する豪華抜粋!

  • © Sakari Viika

    『レンミンカイネン組曲』より"トゥオネラの白鳥"

    振付:イムレ・エック
    音楽:ジャン・シベリウス

    シベリウスはフィンランドの国民的作曲家。民族叙事詩に基づいた『レンミンカイネン組曲』の第2曲目“トゥオネラの白鳥”は単独で演奏される機会が多い名曲。

  • © Sakari Viika

    『シェヘラザード』より
    グラン・パ・ド・ドゥ

    振付:ケネス・グレーヴ
    音楽:ニコライ・リムスキー=コルサコフ

    『千夜一夜物語』をテーマとした本作。グレーヴは、フォーキン版では焦点をあてられなかった“シェヘラザード”という女性に重きを置いて振り付けた。今回は作品のハイライトであるグラン・パ・ド・ドゥを上演する。

  • © Sakari Viika

    バレエ『悲愴』より

    振付:ヨルマ・ウオティネン
    音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

    元フィンランド国立バレエ団の芸術監督でもあるウオティネン。『悲愴』と呼ばれるチャイコフスキーの交響曲第6番を使用した本作は、チュチュをまとった男性のソロを中心に構成される独創的な作品。

  • © Sakari Viika

    『ドン・キホーテ』第3幕より
    "ファンダンゴ""グラン・パ・ド・ドゥ"

    振付:パトリス・バール、ホセ・デ・ウダエータ(ファンダンゴ)
    音楽:レオン・ミンクス

    スペインを舞台にした『ドン・キホーテ』は、32回のフェッテ(片足連続回転)をはじめ、超絶技巧が満載!今回上演するバール版では、“ファンダンゴ”をフラメンコダンサー ウダエータが振付。本格的なスペインの香りをお届け!

写真はすべて © Finnish National Ballet