TEATRO MASSIMO
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シチリア島の夕べの祈り
カヴァレリア・ルスティカーナ
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カヴァレリア・ルスティカーナ<イタリア語上演・日本語字幕付>

原作:ジョヴァンニ・ヴェルガの同名の小説(1880年)とそれに基づく同名の戯曲(1884年)
台本:タルジョーニ=トッツェッティ、グイード・メナーシ
作曲:ピエトロ・マスカーニ
初演:1890年5月17日、コンスタンツェ劇場(ローマ)

シチリアの名誉と悲劇を描いたマスカーニの代表作

大手楽譜出版業リコルディに対抗して台頭してきたソンツォーニョ社の一幕ものオペラ懸賞コンクールで優勝した作品。題名は「田舎の騎士道」。名旋律が次々に紡ぎ出される。人間のいきいきとした感情を通して人生の断面を描き出すヴェリズモ・オペラの傑作。

登場人物

サントゥッツァSantuzza (ソプラノ):トゥリッドゥを思う村娘
ローラLola (メゾソプラノ):アルフィオの妻、むかしのトゥリッドゥの恋人
トゥリッドゥTuriddu (テノール):村の伊達男
アルフィオAlfio (バリトン):馬車屋
ルチアLucia (アルト):トゥリッドゥの母親

あらすじ

1890年ごろの復活祭の朝、シチリアのある村の広場。オーケストラの前奏曲に続いて、遠くからトゥリッドゥがローラにセレナードを歌っているのが聞こえる。

教会の鐘の音が響き渡り、人々が広場に集まってくる。村娘サントゥッツァは、トゥリッドゥの母で居酒屋を切り盛りするマンマ・ルチアに、彼が自分を愛したのに見捨てて、馬車屋のアルフィオの妻ローラに夢中になっていると話す。人々はミサのために教会の中へ入っていく。サントゥッツァはトゥリッドゥの心をもWう一度自分に向かせようと懇願するが、トゥリッドゥに冷たくあしらわれる。狂乱したサントゥッツァはアルフィオに妻の不貞を告げ口する。アルフィオは復讐を誓い、サントゥッツァは話しすぎたことを後悔し始める。

間奏曲に続き、ミサが終わって教会から人々が出てきて居酒屋に集まる。トゥリッドゥはアルフィオに一緒に乾杯しようと誘うが、アルフィオはそれを拒絶。異様な雰囲気を察したトゥリッドゥは、シチリア流にアルフィオの耳にかみつき決闘を申し込む。トゥリッドゥは母に最後の別れを告げ、「死んだらサントゥッツァの面倒を見てくれ」と言い残して決闘へと向かう。「トゥリッドゥが殺された」という叫び声が聞こえる。

Photos:マッシモ劇場提供

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