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オフィシャルサプライヤー・シリーズVOL.361〜365 |

N響 オーチャード定期 2006/2007シリーズ

N響音楽監督ウラディーミル・アシュケナージとN響名誉音楽監督シャルル・デュトワが揃い踏みし、世界が注目する人気ピアニスト、エレーヌ・グリモーが登場するN響オーチャード定期2006/2007は、例年以上に豪華なラインナップ。世界的な巨匠であり、N響の新旧音楽監督であるアシュケナージとデュトワは、N響から彼らのベスト・パフォーマンスを引き出してくれることでしょう。また、クリストファー・ワーレングリーン、金聖響、シュテファン・ザンデルリンクら、フレッシュな指揮者たちとの出会いも楽しみです。ソリストでは、グリモーのほか、台湾出身の世界的ヴァイオリニスト、チョーリャン・リン、中国の新鋭ピアニスト、ユージャ・ワン、N響の新人チューバ奏者・池田幸広、N響との共演も多いチャーミングなピアニスト、コルネリア・へルマンが登場。多彩なアーティストとともに贅沢な時間が満喫できるに違いありません。


第41回 2006年10月2日(月)19:00開演

N響音楽監督アシュケナージの登場。前回のN響オーチャード定期ではラヴェルの管弦楽曲を取り上げましたが、そのとき並行して録音したCDが好評を博しています。ラヴェルと同じフランス近代の作曲家であるドビュッシーの「海」でもN響とともに鮮やかな演奏を聴かせてくれることでしょう。エルガーの「エニグマ変奏曲」は、アシュケナージのあたたかい人間性にぴったりの感動的な作品です。そして何といっても注目は、グリモーの弾くブラームスのピアノ協奏曲第1番。美貌のピアニストとして人気の高いグリモーですが、最近の演奏の充実ぶりには目を見張るものがあります。巨匠クルト・ザンデルリンクと録音した同曲のCDもスケールの大きな名演でした。今最も注目されているピアニストと言っていいグリモーの登場に期待が高まります。

指揮:ウラディーミル・アシュケナージ
ピアノ:エレーヌ・グリモー
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調op.15
エルガー:エニグマ変奏曲op.36
ドビュッシー:交響詩「海」

(C) K.Miura
指揮: ウラディーミル・
アシュケナージ
(C) J Henry Fair/DG
ピアノ:エレーヌ・グリモー

第42回 2007年1月7日(日)15:30開演

N響名誉音楽監督デュトワがN響オーチャード定期に帰ってきます。スイスのフランス語圏出身のデュトワは、フランス音楽やロシア音楽を得意とし、N響音楽監督時代、その卓越した指導力によってN響に洗練と柔軟性をもたらしました。リムスキー=コルサコフの「シェヘラザード」はデュトワの十八番というべき作品。モントリオール交響楽団とのCDもあります。管弦楽法の大家リムスキー=コルサコフの華麗なオーケストレーションがN響とともに色彩感豊かに表現されることでしょう。また、中国出身の若いピアニスト、ユージャ・ワン(1987年、北京生まれ)の登場も楽しみ。彼女はカーティス音楽院で学び、既に欧米でキャリアを積んでいます。デュトワは若い才能を紹介する達人でもあるから、ユージャ・ワンも十分に期待できます。

指揮:シャルル・デュトワ
ピアノ:ユージャ・ワン
メンデルスゾーン:序曲「海の静けさと幸ある航海」op.27
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調op.19
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェヘラザード」op.35

指揮:シャルル・デュトワ
(C) Christian Steiner
ピアノ:ユージャ・ワン

第43回 2007年3月4日(日)15:30開演

2005年のN響の地方公演で好評を博したイギリス出身の指揮者クリストファー・ワーレングリーンがN響オーチャード定期に初登場します。ヴァイオリニストとしてキャリアを始めた彼は、名門フィルハーモニア管弦楽団のコンサートマスターを務めた経験があるなど、オーケストラに精通しています。ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」は、彼の指揮者としての実力を知るには最適の曲といえるでしょう。チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲では、日本でもおなじみのチョーリャン・リンが独奏を務めます。彼はアジア出身の国際的ヴァイオリニストの先駆けであり、スターン・ファミリーの一員でもありました。ますます円熟味を増しているリンがどんなチャイコフスキーを聴かせてくれるのかとても楽しみです。

指揮:クリストファー・ワーレングリーン
ヴァイオリン:チョーリャン・リン
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズ
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 二長調op.35
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調「新世界より」op.95

(C) Clive Barda
指揮: クリストファー・
ワーレングリーン
ヴァイオリン:チョーリャン・リン

第44回 2007年4月28日(土)15:30開演

大阪センチュリー交響楽団での活躍やオーケストラ・アンサンブル金沢とのベートーヴェンの交響曲の録音が注目されている金聖響が、N響オーチャード定期にデビューします。30代半ばの彼が、マーラーの青春のシンフォニーである交響曲第1番「巨人」をどのように描くのでしょうか。そして、古典派音楽で古楽的なアプローチを採り入れた解釈を行う金が、大管弦楽を駆使したマーラーの作品でどんな演奏を披露してくれるのかも興味津々です。また、滅多に演奏会で聴くことのできないヴォーン=ウィリアムズのチューバ協奏曲も楽しみです。独奏を務めるのは、N響にとっての38年ぶりの新人チューバ奏者としてNHKのテレビ番組「にんげんドキュメント」でも紹介された池田幸広。話題の新人の妙技をお聴きください。

指揮:金聖響
チューバ:池田幸広
ヴォーン=ウィリアムズ:チューバ協奏曲 へ短調
マーラー:交響曲第1番 ニ長調 「巨人」 他

(C) Jun Yoshimura
指揮:金聖響
チューバ:池田幸広

第45回 2007年7月12日(木)19:00開演

巨匠クルト・ザンデルリンクの息子であるシュテファン・ザンデルリンクは、今や若い世代を代表する指揮者の一人となり、世界的な注目度も増しています。2003年のN響定期公演でのショスタコーヴィチの交響曲第5番は、楽譜を深く読み込んだ、情感豊かで重厚な名演でした。ベルリンに生まれ、偉大な父から薫陶を受け、ライプツィヒ音楽大学でマズアに学んだ彼はドイツ音楽を得意としているだけに、ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」もかなり期待できます。またコルネリア・へルマンの登場も楽しみ。2003年と2005年のN響との共演では、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番と第23番を弾きました。モーツァルトを十八番とする彼女が、ピアノ協奏曲第21番でもチャーミングな演奏を聴かせてくれるに違いありません。

指揮:シュテファン・ザンデルリンク
ピアノ:コルネリア・ヘルマン
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番 ハ長調K.467
ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調「田園」op.68

指揮: シュテファン・
ザンデルリンク
ピアノ:コルネリア・ヘルマン

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