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N響 オーチャード定期 2008/2009シリーズ

全日とも土日のマチネで贈る新シリーズ

 11年目の今シリーズは人気協奏曲と傑作交響曲による華麗なプログラムをお届けします。N響とともにオーケストラ音楽の醍醐味が満喫できるに違いありません。指揮者はN響とは初共演の実力派がずらりと並びます。まずチェコの“幻の巨匠”エリシュカの登場は聴き逃せません。また、今秋からダラス響とロイヤル・フランダース・フィルの音楽監督・首席指揮者を兼務するズヴェーデン、ロシア・ナショナル管准指揮者であるガンシュ、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団の首席指揮者ヤルヴィらの“未来の巨匠”にもご注目ください。もちろん、近年、N響との関係を深めつつある尾高忠明への期待も高まります。
 協奏曲の独奏も、日本が誇る世界的な奏者である竹澤恭子と小山実稚恵、日本人とドイツ人とを両親に持つドイツ在住の若き二人のヴィルトゥオーゾ、石坂団十郎と有希・マヌエラ・ヤンケ、そしてイタリアの名手グリミネッリと新進気鋭の平野花子、などとても華やか。


第51回 2008/9/28(日)15:30開演

尾高忠明が、4年ぶりにオーチャード定期に戻ってくる!

 若き日よりN響とつながりがあり、近年は定期公演にしばしば登場してN響との関係をますます深めている尾高忠明が、4年ぶりにN響オーチャード定期に戻ってきます。現在、彼は札幌交響楽団の音楽監督としての活躍も高い評価を受けています。チャイコフスキーは尾高が得意とする作曲家の一人。凄絶な交響曲第4番で尾高はどんな演奏を聴かせてくれるのでしょうか。前半のブラームスのヴァイオリン協奏曲で独奏を務めるのは竹澤恭子。1986年のインディアナポリス国際ヴァイオリン・コンクールで第1位を獲得して以来、国際的に活躍し、世界のメジャー・オーケストラと共演を重ねている。彼女にとってブラームスのヴァイオリン協奏曲はかつて、コリン・デイヴィス&バイエルン放送響とのCD録音をしたこともある作品。“世界のタケザワ”の名演が楽しみです。

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調OP.77
チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調OP.36

指揮:尾高忠明
ヴァイオリン:竹澤恭子

指揮:尾高忠明
ヴァイオリン:竹澤恭子

第52回 2009/1/31(土)15:30開演

“幻の巨匠”ラドミル・エリシュカが、遂にN響と共演。

 チェコ指揮界の重鎮でありながら、今まで国内での演奏活動が中心で、国外に出ることがほとんどなかった“幻の巨匠”ラドミル・エリシュカが遂にN響と共演。札幌交響楽団との共演が大好評を博し、08年4月に札響の首席客演指揮者に就任したばかり。今回は、祖国の大作曲家ドヴォルザークの名作を披露します。ドヴォルザークの交響曲第8番は非常にボヘミア色の濃い作品。エリシュカは、70代後半とは思えない情熱的な指揮ぶりで、チェコ音楽の真髄を堪能させてくれるに違いありません。前半のモーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲」では、イタリアを代表するフルートの名手、アンドレア・グリミネッリとUSA国際ハープ・コンクールで第2位に入賞した早稲田大学在学中のハープの新星、平野花子とのフレッシュな共演が楽しみ。

ドヴォルザーク:スラブ狂詩曲第1番 ニ長調OP.45-1
モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 ハ長調K.299(297C)
ドヴォルザーク:交響曲第8番 ト長調OP.88

指揮:ラドミル・エリシュカ
フルート:アンドレア・グリミネッリ
ハープ:平野花子

指揮:ラドミル・エリシュカ
フルート:アンドレア・
グリミネッリ
ハープ:平野花子

第53回 2009/3/7(土)15:30開演

今、最も期待される指揮者ズヴェーデンのマーラーに注目。

 名門ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のコンサートマスターに最年少で就任するなど、ヴァイオリンの名手として活躍したズヴェーデンは、指揮者に転向後、オランダのいくつかのオーケストラの首席指揮者や音楽監督を歴任。今秋からはアメリカのダラス交響楽団とベルギーのロイヤル・フランダース・フィルのシェフを兼務するなど、今最も期待されている指揮者の一人です。伝統あるコンセルトヘボウ管で身につけたマーラー解釈が披露されるのがとても楽しみ。チェリストの石坂団十郎は4年ぶりにN響オーチャード定期に再登場。最難関のミュンヘン国際音楽コンクールで第1位を獲得した実力者だけに、前回のドヴォルザークの協奏曲に続いて今回のハイドンのチェロ協奏曲第2番でも華麗なソロを聴かせてくれるに違いありません。

ハイドン:チェロ協奏曲第2番 ニ長調OP.101 Hob.VIIb-2
マーラー:交響曲第1番 ニ長調「巨人」

指揮:ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン
※都合により指揮:アレクサンドル・ヴェデルニコフに変更となりました。
チェロ:石坂団十郎

指揮:ヤープ・ヴァン・
ズヴェーデン
チェロ:石坂団十郎

第54回 2009/4/25(土)15:30開演

最も充実した時期を迎えている小山実稚恵の十八番を堪能する。

 クリスティアン・ガンシュはユニークな経歴の持ち主。チェリビダッケが率いていた頃のミュンヘン・フィルの第2ヴァイオリンの首席奏者を務め、一時期はドイツ・グラモフォンのレコーディング・プロデューサーとしてブーレーズやアバドとも仕事をしていた。指揮者へ転向後、ヨーロッパのオーケストラを中心に活躍。プレトニョフに認められ、ロシア・ナショナル管の准指揮者になるとともに、彼のベートーヴェンのピアノ協奏曲全集で指揮を務めます。今回、ガンシュがどんなブラームス演奏を聴かせてくれるのか、興味津々。ショパンのピアノ協奏曲第1番で独奏を務めるのは、オーチャードホールで12年間にわたるリサイタル・シリーズ「小山実稚恵の世界」を繰り広げるなど、今最も充実した時期を迎えている小山実稚恵。彼女の十八番のレパートリーがご堪能いただけます。

ベートーヴェン:序曲「コリオラン」op.62
ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 op.11
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.98

指揮:クリスティアン・ガンシュ
ピアノ:小山実稚恵

指揮:クリスティアン・ガンシュ
ピアノ:小山実稚恵

第55回 2009/7/4(土)15:30開演

ヤルヴィ・ファミリーの次男クリスチャンがオーチャード定期初登場!

 ヤルヴィ・ファミリーの次男クリスチャン・ヤルヴィがN響オーチャード定期に初登場します。いうまでもなく、彼の父は名匠ネーメ・ヤルヴィ、兄は次期パリ管弦楽団音楽監督のパーヴォ・ヤルヴィ。若いクリスチャン(1972年生まれ) は、2004年からウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団の音楽監督を務め、ウィーンに新しい風を巻き起こしていま す。ベートーヴェンの交響曲第7番はリズミックで劇的なシンフォニー。クリスチャンの実力を聴くには最適の曲といえましょう。メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲で独奏を務める有希・マヌエル・ヤンケは、2004年のパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで最高位を獲得し、2007年のチャイコフスキー国際コンクールでは第3位に入賞した新進気鋭のヴァイオリニスト。

メンデルスゾーン:序曲「美しいメルジーネの物語」op.32
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 op.92

指揮:クリスチャン・ヤルヴィ
ヴァイオリン:有希・マヌエラ・ヤンケ


※第55回に出演を予定しておりましたエイヴィン・グッルベルグ・イェンセン(指揮)は本人の都合により来日できなくなり、代わりましてクリスチャン・ヤルヴィが出演いたします。何卒ご了承くださいますようお願い申しあげます。

指揮:クリスチャン・ヤルヴィ
ヴァイオリン:有希・
マヌエラ・ヤンケ

※やむを得ず、曲目・出演者等が変更になる場合がございます。ご了承ください。
※公演中止の場合を除き、チケットの払い戻しはいたしません。


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