謹告 |
今年5月に開催する「フェニーチェ歌劇場日本公演2005 」で指揮をすることになっていた同歌劇場音楽監督のマルチェッロ・ヴィオッティ氏が16日、脳卒中のためミュンヘンの病院で急死しました。大津、東京、名古屋で開催する日本公演は予定通り行いますが、「椿姫」「アッティラ」はマウリツィオ・ベニーニ、「真珠とり」はギヨーム・トゥルニエールがそれぞれ代わりに指揮することになりました。なお、指揮者交代によるチケット代金の払い戻しはいたしません。何卒ご了承くださいますよう、お願い申し上げます。 |
朝日新聞社・TBS ・Bunkamura
Bunkamura 03(3477)3244 |
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トリノ・レージョ劇場指揮者、ルツェルン歌劇場芸術監督、ブレーメン歌劇場音楽監督、ザールブリュッケン放送交響楽団指揮者を歴任、1998年にはミュンヘン放送交響楽団常任指揮者に就任し、気質、細部へのこだわりのみならず、独特のプログラミングによって高く評価される。1999年-2000年のシーズン、「Paradisi
Gloria」と題した一連のコンサートシリーズで、20世紀の宗教音楽を取り上げて大成功をおさめた。
また、スイス・ロマンド管弦楽団、チューリッヒ・トーンハレ・オーケストラ、イングリッシュ・チェンバー・オーケストラ、ヨーテボリ管弦楽団、オスロ・フィルハーモニー、ベルリン・フィルハーモニー、ニューヨーク・フィルハーモニー、ミュンヘン・フィルハーモニ、ウィーン・フィルハーモニーなど一流オーケストラを指揮、これらのオーケストラとアジアツアーも行った。オペラでも数多くの新プロダクションの作品を指揮、ベルリン・ドイツ・オペラの「ジョコンダ」、ミラノ・スカラ座のベッリーニ「ベアトリーチェ・ディ・テンダ」、チューリッヒ歌劇場とブリュッセル・王立モネ劇場のプッチーニ・オペラ三部作、ボローニャ・テアトロ・コムナーレ、モンテ・カルロ・オペラ座、チューリッヒ歌劇場の「清教徒」、ウィーン国立歌劇場のドニゼッティ「ロベルト・デヴリュー」とマイヤベーア「予言者」などが挙げられる。
1999年-2000年のシーズンには、ブレゲンツ音楽祭で「仮面舞踏会」新プロダクション、ニース歌劇場で「カルメン」、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場で「蝶々夫人」、ベルリン・ドイツ・オペラで「ナブッコ」、ミュンヘン・バイエルン国立歌劇場で「清教徒」、チューリッヒ歌劇場でモンテメッヅィ「三王の恋」現代初演を指揮した。次のシーズンはチューリッヒ歌劇場のシーズン開幕演目「ベアトリーチェ・ディ・テンダ」、王立モネ劇場でラベルの「子供と魔法」「スペインの時」、アレーナ・ディ・ヴェローナ「リゴレット」新プロダクションを振り、2000-01年ではメトロポリタン歌劇場でアレヴィ「ユダヤの女」を指揮して拍手喝采を浴びた。一流オーケストラやホセ・クーラ、ロベルト・アラーニャ、エディタ・グルベローヴァなどのスター歌手と共演したオペラやコンサート、リサイタルの録音も数多く、「ドイツレコード大賞」を受賞。
2002年1月、ヴェネツィア・フェニーチェ歌劇場の音楽監督に就任し、その年、マスネ「タイース」とヴェルディ「椿姫」の新プロダクション、また2003-04年にはヴェルディ「アッティラ」、ビゼー「真珠とり」を振って成功をおさめている。2004年7月、ウィーン国立歌劇場でのグノー「ロメオとジュリエット」が評価され「オーストリア共和国名誉十字勲章」を受賞している。 |
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