リール近代美術館所蔵 ピカソとモディリアーニの時代

展示構成と主要作品

第1章	ピカソ/キュビスムの世紀

 20世紀の初めに登場したキュビスムは、多くの画家たちに決定的なインパクトを与えました。その創始者であるピカソをはじめ、ピカソとともに創作活動をし、この時期対象を単純な立方体などでとらえることから始まった「キュビスム」という言葉の由来になったと言われるブラックの《家と木》ほか、レジェなどの作品を展示します。



第2章	モディリアーニ/芸術の都パリ

 20世紀前半、パリは世界中の芸術家を魅了する都会へと変貌を遂げました。エコール・ド・パリを象徴する画家モディリアーニのコレクションから《母と子》などの傑作を出展。ほかに、ユトリロやルオーの作品を紹介します。



第3章	ミロ/シュルレアリスムから抽象画へ

 超現実主義と訳されるシュルレアリスムは、パリをはじめヨーロッパで広まった総合芸術運動で、文芸の世界でも豊かな広がりを見せました。「夢のような絵画」の名で知られるミロの作品や、スイスのクレー、ロシアのカンディンスキーの作品が並びます。



第4章	ビュッフェと素朴派/二極化する具象表現

 第二次世界大戦前後の厳しい生活を見つめ、「時代の公証人」と呼ばれたビュッフェの作品は、鋭角的なフォルムと力強い黒い描線が特徴。それとはまったく逆の、無邪気な、ほのぼのとした世界を描く画家たちの作品をあわせて紹介し、戦後の二極化する流れを感じ取れる展示内容となっています。


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