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『白野』制作発表レポート
 
 
 
 
 
  エドモンド・ロスタンの名作「シラノ・ド・ベルジュラック」を、幕末から明治中期までの日本を舞台に一人芝居の形式で翻案した「白野弁十郎」は、新国劇の創立者である沢田正二郎により1926年(大正15年)に初演されました。
その後、沢田の弟子である島田正吾が上演を重ね、1992年にはパリで上演、フランス芸術勲章シュバリエ章を受賞するなど、96歳まで現役俳優であった島田正吾の代表作のひとつでした。その作品を、緒形拳が受け継ぎます。

今日では数少ない銀幕のスター≠フ名称が相応しい俳優の一人である緒形拳。
近年ではSTUDIOコクーン・プロジェクト「ゴドーを待ちながら」(串田和美演出)や下北沢本多劇場で上演された「子供騙し」(水谷龍二作・演出)など、小さな空間で上演される舞台にも意欲的に出演し、圧倒的な存在感、軽妙な芝居で舞台俳優としての魅力を存分に発揮しています。

1958年から68年、新国劇で島田正吾に師事した緒形拳が、2004年に亡くなった師の遺志を継ぎ、「白野弁十郎」を現代に甦らせます。
また、時代に翻弄される恋人たちの悲恋をひとり語りの手法で描くこの作品は名優・緒形拳にとって、新たな挑戦となることでしょう。

また、演出は、翻訳劇を中心に精力的な活動を続け、その幅広い作品群と確かなクオリティーに注目が集まる演出家・鈴木勝秀が手掛けます。俳優の個性を輝かせ、劇場空間を生かしきる演出で常に高い評価を得ている鈴木がこの作品にどのような手腕を発揮するか。緒形との新鮮な組み合わせにも期待が高まります。
 
   
 

幻の小劇場:TheatrePUPAが復活!!

会場は、2001年上演の「ゴドーを待ちながら」以来の出現となる、シアターコクーン舞台上に特設される小劇場、TheatrePUPA(シアターピューパ)に決定しました。舞台上と客席との空気が濃密に流れる、贅沢な空間にもご期待ください。
 
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