第1章 「写真」をめぐる冒険
—想像力を解き放て!
「写真」とは、いったい何でしょうか。それは、撮るだけのものではありません。カメラを使わず印画紙に直接光を当てるフォトグラム、物質性を生かしたコラージュやモンタージュ。スライドプロジェクションやインスタレーションなど、空間的な展開もいまや珍しくありません。本章では、大胆な実験精神をもって「見ること」や「写真」をめぐる価値観を揺さぶる作品をご紹介します。写真は、もっと自由なのです。
©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
【第1章出展作家】
今井壽惠、岡上淑子、オノデラユキ、小松浩子、今道子、杉浦邦恵、多和田有希、蜷川実花、山沢栄子
Column1 多様な専門性をもつ作家たち
異なる専門分野で学んだり活動してから写真にたどり着いた作家は数多くいます。本展出品作家では、山沢栄子(日本画、油画)、今井壽惠(油画)、石内都(織り)、今道子(版画)、川内倫子(グラフィックデザイン)、小松浩子(音楽活動)、多和田有希(生命工学)などが挙げられます。そうした背景が個々の作品世界をどのように豊かにしているかを想像してみると、新たな視点が得られるかもしれません。