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作品コラム&動画公開!《まばたきの葉》
2024.04.04 UP
鈴木康広 《まばたきの葉》 2003年 courtesy:ワコールアートセンター photo:市川勝弘
写真は、美術の資料集の表紙にもなったことのある鈴木康広さんの作品。
タイトルは《まばたきの葉》と言います。
実はこの作品、鑑賞に加え、体験して楽しむ事で新たな「発見」が生まれるんです。
この作品の楽しみ方をBunkamura ザ・ミュージアム担当スタッフがご紹介!
《まばたきの葉》
煙突のように背の高い、白い筒の先から吹き出しているのは、葉のかたちをした白い紙。皆さん、この紙には何が描かれているか分かりますか?よく見ると目が描かれているんです。
葉のかたちをした白い紙の裏表にはそれぞれ、開いた目と閉じた目がプリントされています。
幹に見立てた円筒のてっぺんからクルクルと舞い落ちるさまは、まるで葉っぱが「まばたき」をしているよう!どんな作品なのか、動画でご紹介します。
白い筒の真ん中あたりにある差し込み口から紙の葉っぱを入れると、内部で上の方に巻き上げられて、葉っぱが上に登っていきます。まるで、芽吹いてからやがて落ち葉となるまでの、葉っぱの一生を見ているよう!
少し離れて眺めてみると、葉の茂る枝を伸ばした、一本の木にも見えてくるかもしれません。
葉っぱを入れる枚数やタイミング、その時の空気の流れ等環境によっても作品の表情は都度変わるので、同じ風景は二度と見れません。その一瞬一瞬の風景もまた、唯一無二の「作品」となります。
ご家族で一緒に入れてみるもよし、ひとりでチャレンジするもよし。もちろん大人の方も体験してみてくださいね。
もしかすると、あなたの“目”も作品の一つになるかも!?
現在、展覧会の開催準備中。どうぞお楽しみに!