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作品コラム⑥《足元の展望台》
2024.07.18 UP
《足元の展望台》
鈴木康広 《足元の展望台》2014年 photo : Seiji Toyonaga
『展望台』と聞くと
高い場所にあって、遠くを見渡せる場所。
というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
アーティスト・鈴木康広の作品《足元の展望台》は
ちょっと変わった展望台なんです。
視野を広げることは大事なことですが
もしかしたら
大人になるにつれ身近にある面白い事を多く見逃しているのかもしれません。
この作品は
そんな身近にある風景が
ちょっとだけ違う視点で見える作品。
この大きな足の台に上がれば
子どもは少し背伸びした大人の視点に
大人は自分の足元が今よりもっと近くに見えた幼少期の感覚がよみがえります。
たった一段上がるだけで
見慣れた場所の風景も違って見えてきます。
まるで自分の足で地球を踏みしめているような気持ちになる
ひとあじ違う展望台です。
皆さんも一呼吸して
身近な風景に目を向けてみると
気付かなかった「発見」に出会えるかもしれません!