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作品コラム②「見立てってなあに?」
2024.06.05 UP
「見立て」とは?
眠れない夜、天井をじーっと眺めていると木目が顔やお化けなど、違うものに見えてきたことはありませんか?
こうした、「これは何かに似ているかも!」という気付き、そして実際に、あるものを別の何かに置き換えて表現することを「見立て」といいます。
鈴木康広 《りんごの天体観測》2014年 / 《りんごの天体観測》スケッチⒸYasuhiro Suzuki
例えば本展に出品される《りんごの天体観測》は、りんごの斑点を夜の星に見立てた作品。りんごをじーっと見つめていたら、皮にプツプツとある斑点が星に見えてきたんですって。
こうした発想転換のプロセスは、鈴木康広の大切な創作源のひとつです。
お散歩している時、お買い物に行った時、サッカーをしている時、歌をうたっている時…
皆さんが普段過ごしているいつもの生活の中に、まだ誰も発見していない「見立て」がきっと潜んでいます。
雨が降った後の水たまりや、アイスを食べた時スプーンの後が別の何かに見えてきた人は、もう立派な見立て博士です!
いつもより少し見方を変えて、それぞれの楽しみ方で見立てを探してみてくださいね。
今夏、二子玉川ライズ スタジオ & ホールで開催する「鈴木康広展 ただ今、発見しています。」
どうぞお楽しみに!