マリー・ローランサンとモード

マリー・ローランサンとモード

マリー・ローランサン
《ニコル・グルーと二人の娘、ブノワットとマリオン》 1922年 油彩/キャンヴァス 
マリー・ローランサン美術館 © Musée Marie Laurencin

マリー・ローランサンとモード

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    1920年代パリ―
    ココ・シャネル、マドレーヌ・ヴィオネも活躍
    女性たちは羽ばたいた

    ふたつの世界大戦に挟まれた1920年代のパリ。それは様々な才能がジャンルを超えて交錯し、類まれな果実を生み出した、奇跡のような空間でした。とりわけ女性たちの活躍には、目を見張るものがありましたが、ともに1883年に生まれたマリー・ローランサンとココ・シャネルの二人は、大戦後の自由な時代を生きる女性たちの代表ともいえる存在でした。

    女性的な美をひたすら追求したローランサンと、男性服の素材やスポーツウェアを女性服に取り入れたシャネル。本展では美術とファッションの境界を交差するように生きた二人の活躍を軸に、ポール・ポワレ、ジャン・コクトー、マン・レイ、そして美しいバイアスカットを駆使したマドレーヌ・ヴィオネなど、時代を彩った人々との関係にも触れながら、モダンとクラシックが絶妙に融合する両大戦間パリの芸術界を俯瞰します。

    時代とともにありながら、時代を超えた存在となったローランサンとシャネル。二人の創作の今日的な意味とその真価が、生誕140年を記念するこの展覧会で明らかになるでしょう。

    本展では、オランジュリー美術館やマリー・ローランサン美術館※など国内外のコレクションから、約90点のラインナップでご紹介します。

    ※マリー・ローランサン美術館:マリー・ローランサンの世界で唯一の専門美術館。
    1983年~2011年まで長野県蓼科高原で開館。2017年~2019年まで東京・ホテルニューオータニで開館。
    現在コレクションの公開はしていない。

    セシル・ビートン 《お気に入りのドレスでポーズをとるローランサン》 1928年頃 マリー・ローランサン美術館 © Musée Marie Laurencin

    Marie Laurencin マリー・ローランサン(1883-1956)

    パリ生まれ。アカデミー・アンベールで絵画を学ぶ。ピカソやブラックとの交流から、初期にはキュビスムの影響色濃い作風であったが、後に、パステル調の淡い色調と優美なフォルムが特徴の女性的な作風に。エコール・ド・パリの中でもひときわ輝く存在となる。詩人アポリネールとの大恋愛でも知られる。
    ココ・シャネル
    Coco Chanel (1883-1971),
    couturière française. Paris, 1936.
    © Boris Lipnitzki / Roger-Viollet
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