図録

「かこさとし 子どもたちに伝えたかったこと」
- 著
かこさとし、鈴木万里、鈴木愛一郎
- 発行
株式会社平凡社
- 刊行日
2022年7月15日
- サイズ
A5判112ページ(オールカラー)
- 価格
1,650円(税込)
本書の構成
- 1章 青年期の絵画(習作)
- 2章 セツルメント活動時代の紙芝居、幻灯
- 3章 「だるまちゃん」と「からすのパンやさん」
- 4章 さまざまな分野の絵本
- 5章 図譜にこめたメッセージ
Present
展覧会会場内グッズ売り場で本書籍をご購入いただいた方には、オリジナルポストカード(非売品)を1枚プレゼントいたします。
- ポストカードはなくなり次第、プレゼントを終了します。
本展の開催にあわせ制作された書籍「かこさとし展 子どもたちに伝えたかったこと」
戦後、世の中の価値観が180度変わる中、軍国少年だった自己への反省から、後の人生を子どもの役に立てることをしたいと願った青年時代のかこさとし。自分を見つめるために描いた絵画作品や、セツルメント活動で子どもたちのために描き始めた紙芝居や幻灯作品からみていきます。
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その後本格的に絵本作家となったかこさとしの代表作のだるまちゃんシリーズと、からすのパンやさんとそのシリーズを一堂に紹介。後年、かこは「だるまちゃんには、僕がそれまで出会ったきた子どもたちの面影が宿っているのです(『未来のだるまちゃんへ』より)と語っています。
そして、子どもたちの探求心を広げていく科学絵本やさまざまな分野の絵本をあわせた名作絵本の世界を紹介します。
その集大成となった「宇宙進化地球生命変遷放散総合図譜(通称:生命図譜)」も初公開! その幅5メートルにおよぶ大作で、生きとし生きる生命の変遷を渾身の力を込めて描こうとした未完の大作です。
本書では、「子どもたちは、ちゃんと自分の目で見て、自分の頭で考え、自分の力で判断し行動する賢さを持つようになってほしい」という、かこさとしの生涯をかけたメッセージを伝えるべく、戦後の模索期から最後の壮大な世界観までをつなげ、かこの長女である鈴木万里氏がすべての解説を書き下ろした一冊です。