マン・レイと女性たち

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渋谷で出会う珠玉のコレクション―
フランス絵画の巨匠28名が一堂集結!

「甘美なるフランス(ラ・ドゥース・フランス)」とは、美しく、穏やかで、稔り豊かなフランスとその文化を賛美するため、古くから親しまれてきた表現です。19世紀後半に出現した印象派の画家たちは、日常生活や余暇の愉しみなど、あるがままのフランスを画題とし、新たな「甘美なるフランス」の世界を描き出しました。その後20世紀のピカソら外国出身の画家についても、作品から伝わってくるのは、彼らの祖国と共にパリのエスプリであり、パリで展開していた芸術活動のまれにみる豊かさです。
本展では、ポーラ美術館のコレクションより印象派からエコール・ド・パリの時代にフランスで活躍した人気画家の絵画74点を厳選し、当時のパリジェンヌたちが愛用したアール・ヌーヴォーとアール・デコの化粧道具12件と併せてご紹介します。Bunkamuraザ・ミュージアムでは2006年に開催し大好評を博した『渋谷で出会う ポーラ美術館の印象派コレクション』展より15年ぶり、2回目の開催となります。
時代や様式を超えて受け継がれる「甘美なるフランス」の美意識をぜひご堪能ください。

この展覧会の背景にある3つのテーマ

アンリ・マティス 《室内:二人の音楽家》 1923年油彩/カンヴァス
アンリ・マティス 《室内:二人の音楽家》 1923年油彩/カンヴァス

Theme 1時代を映す、輝く女性像

19世紀末から20世紀にかけて女性のファッションや化粧は劇的に変化しました。それは労働、社交、レジャーなどの活動に代表される女性のライフスタイルの変遷によるものです。美しく着飾ったパリジェンヌたちは、印象派からエコール・ド・パリに至る画家たちの眼をとらえ、時代の象徴として様々に描かれています。

ラウル・デュフィ 《パリ》1937年 油彩/カンヴァス
ラウル・デュフィ 《パリ》1937年 油彩/カンヴァス

Theme 2画家たちが愛したパリ

19世紀半ば以降のパリは産業革命や都市整備を経て巨大な近代都市へと生まれ変わります。万国博覧会が幾度も開催され、エッフェル塔やプティ・パレ、グラン・パレ等の数々の記念碑的な建造物も建てられました。19世紀から20世紀にかけてこのように大きな変貌を遂げたパリの風景は、画家たちが好んで取り上げたテーマのひとつとなっています。

クロード・モネ 《サン=ラザール駅の線路》 1877年 油彩/カンヴァス
クロード・モネ 《サン=ラザール駅の線路》 1877年 油彩/カンヴァス

Theme 3フランス各地への

産業革命によって鉄道が目覚ましく発達し、鉄道網がフランス各地にまで延びたことにより、パリの人々の生活には田舎や行楽地で余暇を楽しむレジャーが定着しました。一方、画家たちは理想の風景を追い求めてパリ郊外や南仏等に移り住み、作品制作にいそしむようになりました。そこには旅先や移住先の自然豊かな色彩あふれる田園風景と、そこでの人々の過ごし方を垣間見ることができます。

パリジェンヌの愛用した 化粧道具

ルネ・ラリック 《香水瓶「ラ・ベル・セゾン」(美しい季節)》 1925年3月3日 原型制作 ガラス
エミール・ガレ 《女神文香水瓶》 1884年 ガラス

19世紀-20世紀の化粧道具は、当時の流行だけでなく社会や生活習慣の変化も反映しています。本展では、パリジェンヌたちの美しさを生みだした豪華な化粧セットから携帯用コンパクト、ガレ、ラリックの手掛けたガラスの香水瓶や化粧セットなどをご紹介します。

《緑色ガラス化粧セット》 19世紀後半 ガラス
《紫エナメル男女図彩画手鏡》 20世紀初頭 金属、ガラス

ポーラ美術館について

ポーラ美術館は、「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトに、2002年9月、豊かな自然に恵まれた箱根・仙石原に開館しました。約1万点におよぶ収蔵作品の中で核となる西洋絵画は、19世紀フランス印象派からポスト印象派を経て20世紀絵画にいたり、西洋の近代美術の展開を体系的にたどる国内でも屈指のコレクションになっています。

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