MUSES[ マン・レイのミューズたち ]
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キキ・ド・モンパルナス
キャバレーの歌手で、ピカソ、キスリング、藤田嗣治ら多くの芸術家のモデルとなった伝説的な存在。「モンパルナスの女王」として人気を博す。彼女を扱った一連の作品は、マン・レイのみならず、彼女自身の名声を高めた。
私にも私のカメラにも、どんな欠陥があってもかまわない。
君の美しさだけが記録されるのであって、
私はカメラを自分に従わせることができる。
なんなら撮影中、目をつぶっていてもいいよと請けあった。Excerpt from Man Ray Self-Portrait, 1963
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リー・ミラー
人目をひく美貌で『ヴォーグ』誌の表紙を飾るモデルとして活躍。マン・レイの助手となり、公私ともにパートナーとなるが、独立志向が高まり、彼のもとを去る。その後、プロの写真家・従軍ジャーナリストとして活躍。リーとの別れを機にマン・レイは2年の歳月をかけて油彩画大作を完成させた。大画面に浮かぶ巨大な唇はリーのもので、彼女との愛ともいえる。
彼女が好評を博していることは嬉しかったが、
同時に苛立ちもあった。
私ひとりでする仕事が増えたからではなく、
嫉妬のせいだった。私は彼女を愛していたからだ。Excerpt from Man Ray Self-Portrait, 1963
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- マン・レイ
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ジュリエット・ブラウナー
ダンサー兼モデル。小鳥のような体と妖精のような雰囲気を持つ。21歳年上のマン・レイと結婚、最後のミューズとして数々の作品に登場。彼の晩年を支え続ける。
夕食後、私たちはとあるナイトクラブへ行った。
当時の最良のジャズを演奏しているところだ。
二人は踊った。
腕のなかで、ジュリエットは羽根のようだった。Excerpt from Man Ray Self-Portrait, 1963
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メレット・オッペンハイム
画家・彫刻家。ジャコメッティのすすめでシュルレアリスムに参加。反逆的な精神と知的な美貌を持つ。マン・レイが版画インクで彼女の手と腕を汚し撮影した官能的な作品はスキャンダルを巻き起こした。自身が制作したオブジェや大胆なジュエリーで一躍有名になる。
メレットはそれまで私の会ったなかでも、
因習に縛られないことでは指おりの女性だった。Excerpt from Man Ray Self-Portrait, 1963
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