2021.02.12 UP
会場で展示している楽器のご紹介:アコーデオン編
《流しのピエレット・ドリオン》に象徴されるように、本展展示作品には多くのアコーデオン弾きの姿が登場いたします。皆さんがパリに思いを馳せる時、パリの風景と共に街角で奏でられているアコーデオンの音色を思い出す方も多いかもしれません。本展ではドアノーが撮影した時代の貴重なアコーデオンを展示しています。
ボタン式クロマチックアコーデオン
製造年:1922-1923年頃
製造:キャヴァニョロ社(フランス)
所蔵:谷口楽器
キャヴァニョロ社の創始者ドメニコ・キャヴァニョロは1883年イタリアで生を受け、1904年にブランドを設立。その後イタリアの経済的困窮により、1923年にフランス、リヨンに移り、1930年代には音楽家の間で高い評判を得たそうです。本展に出展しているアコーデオンは、前面に「LYON.FRANCE」と彫刻があり、フランスに移設してから制作されたかなり初期のものといえます。
当時のパリの音楽文化に思いを馳せながら、ぜひ楽器の細かい細工もお楽しみください。
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