ベルナール・ビュフェ回顧展 私が生きた時代

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    戦後フランスで一世を風靡した大画家の、一度見たら忘れられない重厚な具象画の世界。

    20世紀後半のフランスを代表する具象画家の一人ベルナール・ビュフェ(1928‐1999)。刺すような黒く鋭い描線によるクールな描写を特徴とする画風は、第二次世界大戦直後の不安と虚無感を原点とし、サルトルの実存主義やカミュの不条理の思想と呼応し一世を風靡しました。抽象絵画が主流となっていくなかで、人気作家となっていったビュフェは批判されながらも自らの道を貫きます。そして近年、パリ市立近代美術館で本格的な回顧展が開かれるなど、再評価が高まっています。疫病の不安が重くのしかかり、多くの自然災害に翻弄される今、本展は我々と共通点のある時代を生き抜いたこの画家の作品世界を、年代を追う形で「時代」という言葉をキーワードに、ベルナール・ビュフェ美術館(静岡県)が所蔵する油彩を中心とした約80作品で振り返ります。

    「いつの時代も道化じみていますが、ピエロは変装したり滑稽にすることによって、自分を思いのままにすることができるのです。つまり自由なのです…」―ベルナール・ビュフェ

    ベルナール・ビュフェBernard Buffet

    1928年、パリ生まれ。44年、国立高等美術学校に入学。48年、20歳にして権威ある批評家賞を受賞し脚光を浴びる。生涯の伴侶となるアナベルとは58年に出会い結婚。その後も国内外での個展、レジオン・ドヌール勲章受章など、名誉ある画業を辿る。しかし心の中の孤独が癒えることはなく、99年に自ら命を絶った。享年71。

    POINT見どころ

    1

    最大5m!油彩の大作が勢ぞろい

    2

    パリコレまで変えた!?神秘的な妻からのインスピレーション

    ビュフェは、1958年の結婚以来、妻アナベルの神秘的な容姿からインスピレーションを得てきました。1962年、ビュフェがマルセイユのオペラ座のために『カルメン』の舞台装置と衣装をデザインした際も、自然と絵筆はアナベルの輪郭をたどっています(ページ上部)。1963年春夏のパリ・コレクションで発表されたモードシルエットには「ビュフェの人物画からの影響がある」と、ファッション界では話題になりました。

    「人は愛する女性の中に、いつだって何かを発見するものだ」―ベルナール・ビュフェ

    3

    鋭い描線でとらえ続けた、かけがえのない“存在の美”

    「(私は)感情的で、自然体の人間なのです」―ベルナール・ビュフェ

    ベルナール・ビュフェ美術館 外観写真 ©山本糾

    ベルナール・ビュフェ美術館

    1973年静岡県に開館。戦後ビュフェの作品に出会い感銘を受けた銀行家により設立。白壁にビュフェのサインが際立つ本館の設計は建築界の巨匠・菊竹清訓による。その後新館、別館が増築され、現在では常時100点以上のビュフェ作品が展示されている。収蔵作品はデビュー当時から晩年まで幅広く、油彩、水彩、素描、版画、挿画本、ポスター等あわせて2000点を超える世界一のビュフェ・コレクションを誇る。

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