1月12日(土)、当館Bunkamuraル・シネマにてバレリーナ/国連難民親善アーティストの吉田都さんを迎えてのトークイベントを行いました。
出演者である子供たちの一生懸命さに胸が熱くなったという吉田さんは、ご自分がバレエを始めた頃を思い出し感慨深いと語られました。
今月末に行なわれるローザンヌ国際バレエコンクールの出身でもあり、当時を振り返り、「あの時は、とても楽しい数日間でした。緊張はしていましたが、あんなに楽しく踊れたのは初めてでした。その後審査員として改めて参加して当時広く感じられた劇場がこんなに劇場が小さかったのかと驚きました。」
国連難民親善アーティストとしての活動は、「一人でも多くの方に難民の実態を知っていただくべく、難民支援のためのチャリティー公演などを行っています。」
また会場に集まったバレエを志している方へのアドバイスを求められると、「何かを犠牲にしてでも続けて行く強い気持ちが一番大事。基礎を積み重ねていくのに時間がかかり、なかなか結果が出ません。でも基礎をおろそかにするとすぐ崩れてしまう。コンクールでの結果だけを求めて入賞したら終わりではなく、ダンサーになってからの日々の経験もぜひ体験して欲しい」と伝えました。
最後にこれからご覧になる方へ「コンクールの1分間の演技のために日々を積み重ねていくことの大切さがわかる映画なので、そこを観て欲しい。」とメッセージをくださいました。
©First Position Films 2011