
©Bufo Ltd 2015
<大好評につき追加上映!>
戦後まもない1951年に<マリメッコ>を創業したアルミ。才能あるデザイナーを集めて作った斬新なデザインのファブリックで、女性たちをコルセットから解放し、新しい時代のライフスタイルを作り出すことに生涯情熱を注いだ。60年代には当時のファッションアイコン、ジャクリーン・ケネディが愛用し、<マリメッコ>はフィンランドから世界で愛されるブランドへと急成長した。破天荒なキャラクターと天才的なプロデュース・PR力で、当時は稀な女性起業家として男性偏重なビジネス社会に乗り込み、「何も恐れなかった」アルミの人生。そこには「美」への飽くなき探究心と、職住が一体となった理想郷 “マリメッコ村”をつくる大きな「夢」、そして従業員たちへの厳しくも温かい「愛」があふれていた。<マリメッコ>はアルミの人生のすべてであり、アルミこそがファブリックで世界を変えようとした“女王”だった。
劇中には、当時の再現ではなく、新旧のデザイナーによるファブリックが融合した<マリメッコ>デザインが数多く登場。ヘルシンキで最初に行なわれたファッションショーのシーンや美しい着こなしも見ていて楽しい。“シンプル・タイムレス・ユニセックス”な<マリメッコ>の先鋭的でしなやかなスピリットは、創業から65年を経た今も、脈々と受け継がれ、愛されている。
監督はフィンランド人で唯一のオスカー受賞者にして、初期<マリメッコ>の役員を務めたヨールン・ドンネル。アルミを知る生き証人として自らメガホンを取った。アルミを演じる女優視点でアルミの人生を語りかけ、ファブリックが最も映えるミニマルな舞台劇という形で構想50年の熱い想いを巧みに結実させている。