Bunkamura Re-OPEN記念 Stage Floor Products | オーチャードホール・シアターコクーン ステージ床で作成 オリジナル限定品

1989年の開業以来数々の名演に彩られてきたステージが生まれ変わり感動の記憶を残す記念品に!

数々の名演に彩られたステージ

オーチャードホール シアターコクーン
1989年9月3日、Bunkamura開業のその日、オーチャードホールでは「バイロイト音楽祭日本公演」、シアターコクーンではオンシアター自由劇場の「A列車」が華々しく幕を開けました。
ドイツの音楽祭の中でも最も由緒正しく門外不出と言われた「バイロイト音楽祭」の引越し公演は、大きな反響を呼び、歴史に残る盛大なオープニング公演となりました。
シアターコクーン初代芸術監督である串田和美演出の「A列車」では、幕切れに舞台正面奥の搬入口から列車が登場するなど、串田の追求した“やわらかい劇場”が活かされた舞台となり、話題をさらいました。その後も、人々の記憶に残る、数々の名演が生まれています。

そしてこの度のBunkamura設備改修工事では、舞台機構の改修や鑑賞・環境面の整備など、表現者にとってもお客様にとってもより充実した快適な空間として生まれ変わりました。中でも大規模に改修された部分のひとつが、オーチャードホールとシアターコクーンのステージ床の張り替えです。開業以来、多くのアーティストがこのステージに立ち、スポットライトと共に喝采を浴びてきました。あらゆる表現の場として、また文化・芸術の発信の場として、数々の名演に彩られ、Bunkamuraの軌跡を支えてきたそのステージは、傷や汚れ以上に、作り手と表現者たちの試行錯誤の痕跡が残されていました。

“Stage Floor Products”プロジェクト

プロジェクト始動

歴史と情熱が刻まれたこのステージを後に残す。その感動の記憶を多くの人の手元に届けたい。この舞台を表現の場としたアーティスト、スタッフ、ステージに拍手と称賛を送ってくれたお客様、そしてその世界を見る事のなかった方にまで、手に取ってその躍動を感じて欲しい。
そんな想いから、解体されたステージの床材で長く愛される製品開発のプロジェクトが立ち上がりました。
大胆で創造的な舞台表現、自由な発想を生かしたさまざまな舞台づくりを可能にする、可動式の舞台面。オーチャードホール、シアターコクーンコクーン共に、今回はその上げ蓋部分を使用しての作製。

ヒノキで作られたこの床材、使用されてきた状態の違いはもちろん、色、厚みもそれぞれに異なり、そこにこれまでの様々な記憶が色濃く留められています。

この価値ある材、そして刻まれた歴史を残し、新たなストーリーを紡ぐ特別な記念品を作る。その製作にはやはり、確かな手が必要。Bunkamuraを知る、確かな技術と考えをもった方に、と製作を依頼したのは、Bunkamura Galleryクラフト作品展への出展も多く、2月には個展を開催予定の工房塩津村 井崎正治氏と、ブックショップNADiff modernにてスペシャルフェアを開催したSTANDARD TRADE. 渡邊謙一郎氏。
「身近なところでものを作り、人に手渡していけること。」使う人の暮らしを思い製作をする、作る楽しさがそこにあり、それが木の仕事をする素朴なあり方のひとつ、と話す井崎氏の品は温もり、優しさ、暖かみに溢れています。今回井崎氏には、様々な人の想いが込められたステージ床材から、新たな思い出を残すフォトフレームを製作して頂きました。
「正しい作業で丁寧に作る。」正確で緻密な技術と、シンプルなことをたんたんと繰り返し変わらない姿勢で質の向上をと、前に進み続ける渡邊氏。今回製作して頂いたのはトレイ、ブックエンド、そしてスツール。上質で、定番と呼びたい洗練された美しさがあります。