2015年からN響の首席指揮者を務めているパーヴォ・ヤルヴィは、1962年、指揮者ネーメ・ヤルヴィの息子としてエストニアのタリンに生まれた。シンシナティ響、フランクフルト放送響、パリ管などの首席指揮者や音楽監督を歴任。ベルリン・フィルなどの一流楽団に客演。現在は、N響のほか、ドイツ・カンマーフィルの芸術監督を兼務している。2019年秋にはチューリヒ・トーンハレ管の音楽監督に就任する。世界が注目するマエストロである。

パーヴォ・ヤルヴィ インタビュー

1959年、フランスのリヨンで生まれる。パリ国立高等音楽院でイヴォンヌ・ロリオに師事。メシアンからも薫陶を受ける。1986年、チャイコフスキー国際コンクールで第4位入賞。1988年、パリでメシアンの「幼な子イエスに注ぐ20の眼差し」を演奏し、作曲者本人から称賛された。ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管などの一流楽団と共演。メシアン・ピアノ作品全曲録音、ラヴェル・ピアノ作品全曲録音などのディスクを残している。

イギリス出身。ジョン・モートンに師事し、ジャンヌ・ロリオにもオンド・マルトノを学ぶ。これまでに「トゥランガリラ交響曲」を100回以上演奏し、ラトル、サロネン、ナガノ、プレヴィン、パッパーノ、マリス・ヤンソンス、ヴェルザー＝メスト、パーヴォ・ヤルヴィらと共演。2014年12月、カンブルラン＆読響の「トゥランガリラ交響曲」の演奏にも参加。2016年、トーマス・アデスの新作オペラ「皆殺しの天使」の初演では重要なソロを担った。