Storyストーリー
舞台は古代の南インド。寺院の舞姫ニキヤと高名な戦士ソロルは密かに愛し合い、神に結婚の誓いを立てる。しかしソロルを気に入った領主ラジャは、娘である王女ガムザッティとの結婚を彼に命じる。権力と彼女の美しさに抗えず結婚を承諾してしまうソロル。
ニキヤに求愛を拒絶された大僧正はソロルを貶めるため、ニキヤとソロルの関係をラジャに密告する。一方、ソロルに心惹かれるガムザッティはニキヤに身を引くよう迫るが、ニキヤも一歩も引かず二人は言い争いとなる。そしてラジャは邪魔なニキヤを亡き者とするため、毒殺を画策する。
ガムザッティとソロルの婚約の宴で悲劇が起こる。ソロルに裏切られて悲嘆に暮れるニキヤは命じられるままに祝いの舞いを踊る。その最中、ソロルから花籠を手渡され喜びを感じたのもつかの間、ラジャたちによってその籠に仕組まれていた毒蛇にかまれたニキヤは、絶望のうちに死んでいく。ニキヤの死に衝撃を受け罪悪感に苦しむソロルは、幻影の中でニキヤと出会う。愚かな人間たちが引き起こしたこの愛憎劇の末路は――。