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Bunkamura25周年記念オーチャードホール25周年ガラ

2014年9月3日(水)~8月4日(木)

Bunkamuraオーチャードホール

REPORT

オペラ、バレエ、クラシック音楽が融合する。
オーチャードだから実現する、奇跡の共演!

開館25周年を迎え、盛り上がっているBunkamura。開館日の9月3日を含む二日間にわたって、オーチャードホールで開催される超豪華企画が「オーチャードホール25周年ガラ ~伝説の一夜~」である。 先日、オーチャードホール芸術監督であり、公演の総合監修を努める熊川哲也をはじめ、指揮者の広上淳一、バレリーナの吉田都がそろって行われた会見をお届けする。

まず芸術監督の熊川が「オペラ、バレエ、オーケストラの3つの軸をメインに、過去・現在・未来と時空を超えて融合させたい。このガラは劇場をさらに高みに向け前に進めるための公演であり、自分自身が心待ちにし、楽しみにしている」と挨拶。吉田は「東京でもたくさんの公演が行われていますが、ここまでオペラ、バレエ、クラシック音楽があるエキサイトな公演というのはないと思うので、自分自身も楽しみ」と、広上は「素晴らしいダンサー、歌手、合唱団、オーケストラとともに25周年を祝えることに喜びを感じている」と続けて挨拶をした。3人ともに、オーチャードホールにはそれぞれの思い出があるという。

広上 「オーチャードにはどういうわけか特別な縁があって、娘が生まれるときに本番をやっていたのもここ(オーチャードホール)で、N響オーチャード定期をデビューしたのもここ。日本に戻って来て、休養したあとに活動を再開したのもここで、思い出せばオペラのデビューもここでした。」

熊川 「オーチャードホール10周年記念公演で、ローラン・プティが僕のためにラヴェルの『ボレロ』を振り付けてくれたことは特に大切な思い出です。オーチャードホールは、英国から日本に帰ってくる度に、常に居心地のいい場所として迎えてくれるホームでした。ですから芸術監督として迎えてもらったときは、素直に喜んだ記憶があります。人生における25年は決して短くはないけれども、ヨーロッパの劇場に比べれば25年というのは、たったいま立ち上がり、地に足をつけ、前に向き始めたくらいの時期。未来永劫オーチャードホールが輝き素晴らしいイズムを残して欲しいです。」

吉田 「振り返ってみると英国ロイヤル・バレエやKバレエ カンパニーの公演も含め、オーチャードでは随分踊っています。ロイヤル・バレエのコヴェント・ガーデンという場所も然り、渋谷というみなさんが集まる場所に劇場があるというのは大切なことだなと思います。」

今回、上演されるプログラムで話題となっているひとつが、熊川と吉田が7年ぶりに共演すること。演目はプティの振付による「アルルの女」だ。

熊川 「7年間という時間をお互いに過ごしていて、バレエへの考え方、レパートリーの選び方も、成長したり試行錯誤する経験をしてきたと思います。僕はプティの作品は踊ったことはあるけれども、この演目は初めて。都さんにとってはプティの作品そのものが初めてです。今回はお互いに初挑戦を選ぶということが、意味があると思いました。」

吉田 「これまでは古典作品を中心に踊って来ていますし、プティはどうしても私のタイプではない作品という思いがありました。でも熊川さんと久しぶりに踊るので、慣れ親しんでいるものよりは、何かスペシャルなものを踊る方がいいと思いました。自分にとっては大変なチャレンジですが、楽しみにしています。」

演目について広上は、
広上 「杮落としで上演されたワーグナーの「タンホイザー」やヴェルディのオペラの名曲が並びます。ここはオーケストラピットから音が出るときの音響が独特なんですね。よく響き、空間にいったん音が止まるようにして客席に届くんです。オペラファンがバレエを見に行こうとか、バレエファンがオーケストラの仕事を見に行こうとか思ってもらえるような発見のある公演にしたいし、公演後にいろんな場所にいっていただけるような公演にしたいと思っています。」

会見には登場しなかったが、歌手ではソプラノの森麻季、幸田浩子、テノールの錦織健、ダンサーでは堀内元、中村かおりの出演が決定。そのほか総勢60名を超える二期会合唱団・藤原歌劇団合唱部や、熊川が選ぶ若手ダンサーの出演も予定されている。25周年の節目にふさわしい、これまでになかったガラ公演に胸が高鳴る!

取材・文:山下由美
写真:大久保惠造