2014年3月20日(木)~3月26日(日)
Bunkamuraオーチャードホール
英国ロイヤル・バレエ入団直後、17歳の熊川哲也が初めてファースト・キャストを射止めた役柄であり、竜巻のように舞台を席捲する超絶技巧がオペラハウスの観客に衝撃を与えたブロンズ・アイドル。
そして3年後の1992年、当時ファースト・ソリストだった熊川が、急遽の代役抜擢によりわずか4日間のリハーサルで本番を迎え、エリザベス女王臨席のもと 喝采を浴びた主役ソロル――。この時の異例ともいうべき主役交替劇で熊川が成し遂げたサクセス・ストーリーが、翌年のプリンシパル昇格への道筋につながる 確たるアドバンテージとなったことはあまりに有名だ。熊川哲也が名実共に世界のスターダムへと駆け上った出発点を標す作品、それが『ラ・バヤデール』なのである。
Kバレエ カンパニー設立15周年、Bunkamura25周年のこの記念すべき年に、"熊川伝説"を彩るそのゆかり深き大作が、熊川版グランド・バレエ10作目としてついに誕生!
熊川哲也が全精力を注ぎ込んで制作にあたる壮大にしたドラマティックなスペクタクル超大作、ここに開幕!
芸術監督としての立場では、感情よりも環境を優先し、次世代のダンサーのために、演目、キャスティング全ての決断をしてきました。
15周年を記念する『ラ・バヤデール』制作過程において、作品に向かい合う程に様々な思いがかけめぐり、このたびは環境よりも感情を優先する決断に至りました。
このような時期の発表となってしまったことにより、様々な方面への混乱が予想されますが、もうしばらくこの熊川哲也にお付き合い願いたいという気持ちと共に、皆様には全身全霊を傾けてお届けする新作『ラ・バヤデール』の誕生を見守っていただければ幸いです。
K-BALLET COMPANY 芸術監督 熊川哲也