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今までに観たことのない ドラマチック・フラメンコ降臨!

現代フラメンコ最高峰のダンサー マリア・パヘス2年ぶりに来日!!

María Pagés UTOPÍA ~ユートピア~

2013年5月18日(土)18:00 、19日(日)15:00 Bunkamuraオーチャードホール

レビュー&コメント

マリア・パヘス舞踊団の魅力① 
世界一と確信をもって断言できる フラメンコダンサー マリア・パヘス!

マリアを形容する言葉は、他のダンサーとは比べ物にならないほど多岐に渡る。「踊るために生まれてきたかのような最高のプロポーション」「フラメンコ界随一のテクニック」「男性ダンサーにも劣らない力強い踊り」「うっとりするような優雅さ」「フラメンコの伝統への愛の深さ」「驚くような革新的な試み」…。ひとたびマリアの踊りを観れば、相反するものすべてが彼女の中に内包され、踊りで表現されていることがわかる。すべては彼女の探究心の深さと、フラメンコへの愛。包括的に判断して、マリアが世界一のフラメンコダンサーだと断言できる!

マリア・パヘス舞踊団の魅力② 
マリア自身に選び抜かれたダンサーたちの迫力の群舞!

マリア・パヘス舞踊団のダンサーたちは、マリア自身が選抜し、マリアと共に練習に励む精鋭たち。世界最大のフラメンコ・フェスティバルの一つ「ヘレス・フェスティバル」2012年で、UTOPÍAは観客賞を受賞したが、マリアの振付・構成・自身の踊りもさることながら、共に踊っているダンサーたちのレベルの高さも受賞に大きく貢献。マリアの難度の高い振付を、一糸乱れずに踊る迫力の群舞は、日々の訓練の賜物である。劇場全体に鳴り響くダンサーたちのサパテアート(フラメンコ特有の足で鳴らすリズム音)は、観客に、あたかも自分が踊っているかのような心地よさと興奮をもたらす!

マリア・パヘス舞踊団の魅力③ 
スペインでも珍しい カンパニー所属ミュージシャン 総勢7名!!

最高の舞台には、最高の音楽が欠かせないと考えるマリア。自身のカンパニーには、専属のミュージシャンが7名! 最新作「UTOPIA」には、ギタリストのルーベン・レバニエゴスとブラジル人歌手のフレッド・マルティン作曲のオリジナル曲が使われている。歌い手には、マリアと長年、舞台を共にし、息もぴったりなアナ・ラモン、そしてユアン・デ・マイレーナ。二人とも哀愁と情熱に充ちた歌声で観客を魅了してくれる。また、その他の楽器にはチェロやパーカッション(カホン)など。時には激しく、踊りと掛け合うように歌い、時には優しく、人をなだめるかのように演奏する音楽は、観る者の心に深く沁み入る。

© David Ruano