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プロフィール
モンテカルロバレエの歴史

モナコ公国モンテカルロ・バレエ団
Sous la Presidence de S.A.R. la Princesse de Hanovre
LES BALLETS DE MONTE-CARLO
Choregraphe‐Directeur Jean-Christophe MAILLOT
La Belle/ミックスプロ
秀逸な演出で話題を巻き起こしたJ=C.マイヨー率いるモンテカルロ・バレエ団再来日!
2月6日(金)〜11日(火)
会場:Bunkamuraオーチャードホール

プロフィール

ジャン=クリストフ・マイヨー
JEAN-CHRISTOPHE MAILLOT 

1960年生まれ。生まれ故郷のトゥール国立音楽院で舞踊とピアノを学ぶ。その後、カンヌのロゼラ・ハイタワー国際舞踊学校で3年間を過ごす。
1977年、ローザンヌ国際バレエコンクールでローザンヌ賞を獲得。1983年、トゥール・バレエの振付家・芸術監督に正式に任命される。1989年には同バレエ団は国立振付センターともなり、マイヨーはこのバレエ団のために約20の作品を創作した。この間、フランス青年バレエ、バレエ・デュ・ノール、ドイツ・ライン・バレエ、モンテカルロ・バレエ、オランダのイントロダンス・カンパニー、ローマ歌劇場バレエ、オランダ・ダンス劇場(キリアン・バレエ)に演出家として招待される。
1991年にNHKの立体映像の振付を手がけ、1992年には、シャンゼリゼ大通りでのオリンピック聖火到着セレモーニーを演出した。
コンクールの審査員歴も多く、1986、1988、1989、1992年のローザンヌ賞コンクールの審査員、1993年の同コンクールの審査委員長、92年のパリ国際ダンス・コンクール(現代部門)の審査委員長を務める。
1993年、フランス文化省のジャック・ラング大臣からシュヴァリエ賞を授与される。同年、マイヨーはモナコのカロリーン王妃からモンテカルロ・バレエの芸術監督就任を要請された。
マイヨーはここで有名なディアギレフのバレエ・リュスを取り上げ、自由な発想、芸術への理解でその素晴らしさを認識させ、またモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団の熱心さに出会ったことで音楽と踊り手たちに強いつながりを持ち、踊り手たちの素晴らしく高度な技術によってトゥール時代に育んでいたダンス表現の極度な探求とクラシックな技術といったものを発展させることができた。
1993年からマイヨーはモンテカルロ・バレエのレパートリーに新作を加え始めた。「黒い獣たち」「テーマと4つのバリエーション」「ホーム、スイートホーム」「月はどこに」「賢明な国で」「天使のコンサート」「ロミオとジュリエット」といった作品群は演出手法に決定的な前進をもたらし、彼とカンパニーの間のきずなが除々に大きくなっていった。彼の最新作はシュトニケの音楽につけた「レクト・ヴェルソ」でこれは第11回カンヌ国際ダンスフェスティバルで初演された。また「イン・ヴォロ」はニューヨークでABT(アメリカン・バレエ・シアター)のアレクサンドロ・フェリとイーザン・スティーフェルによって上演され、その後モンテカルロ・バレエのベルニス・コピエテルスとクリス・ローランドのペアによっても上演された。さらに1998年のリスボン万博では「島」が上演された。2007年ヴァイスバーデンの国立歌劇場でオペラ版「ファウスト」の演出を担当するなど、幅の広い活動を繰り広げている。最近では2008年5月のブノワ賞で最優秀振付家賞を受賞。ブノワ賞受賞者には過去ノイマイヤー、キリアン、プティが名を連ねるなど、バレエ界のアカデミー賞と比される名誉ある賞である。
1993年にモナコに来て以来、マイヨーは海外の多くのカンパニーにその演出の質の高さから招かれてきた。例えば、シュッツットガルト・バレエ、ABT、エッセン・バレエ、フランドル・ロイヤル・バレエ、パリ・オペラ座などである。
ツアーはマイヨーにとってより大きな重要さを持ち、1年のうち半年はカンパニーを世界の主要都市を巡っている。1993年以来、モンテカルロ・バレエはロンドン、ソウル、ローマ、カイロ、マドリード、パリ、リスボン、ニューヨーク、香港、マニラ、ブリスベン、リオデジャネイロ、サンパウロ、ブリュッセル、東京、ジュネーブなどを訪れている。モナコに戻ると残りの期間、公演と創作のために活動するのである。

ベルニス・コピエテルス
BERNICE COPPIETERS

ベルギーに生まれる。10歳の時から8年間、アントワープ・バレエ学校で学ぶ。88年ローザンヌ国際コンクールで、プロフェッショナル賞を受け、アメリカン・バレエ・スクールに留学。その後、ロイヤル・フランダース・バレエ団に採用され、89年ソリストとなる。90年、デイトナ・バレエ団に招かれる。
91年モンテカルロ・バレエ団に入団して以来、ジャン=クリストフ・マイヨーの「天使のコンサート」「月はどこに」「天使のデュオ」「ホーム、スイート・ホーム」「テーマと4つのヴァリエーション」「ウヴウア」「ペイ・サージュの方へ」などを踊り、最近では「ロミオとジュリエット」のジュリエットや「くるみ割り人形サーカス」のマイヤー、「シンデレラ」の母=仙女、「(眠れる森の)美女」の美女(オーロラ姫)などで、マイヨーのミューズとして大活躍。
ほかにバレエ・リュスのレパートリーである「シェエラザード」「レ・シルフィード」、バランシン振付の「アゴン」「フォー・テンペラメント」「放蕩息子」「ラ・ヴァルス」「セレナード」「ヴァイオリン・コンチェルト」「フー・ケアーズ?」、デュアト振付「ドゥエンデ」、フォーサイス振付「イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド」、ツァネラ振付「ウォッチング・ウォーターズ」、キリアン振付「回帰」、プレルジョカージュ振付「バラの精」などがある。
95年12月、モナコ王室のカロリーヌ王女からエトワールに任命される。海外でのガラ公演等への客演も多く、99年「フランス・バレエのエトワールたち」ほか、99年「ロミオとジュリエット」、02年「シンデレラ」で来日公演を行い大好評を博す。

パオラ・カンタルポ
PAOLA CANTALUPO

ジェノヴァに生まれる。ミラノ・スカラ座バレエ学校を経て、スカラ座バレエ団に入団。77年のローザンヌ賞を受賞し、翌年の第1回ジャクソン国際舞踊コンクールで銅メダルを獲得。20世紀バレエ団およびハンブルグ・バレエ団で踊った後、ポルトガル国立バレエ団のプリマとなり、古典の「白鳥の湖」や「ジゼル」をはじめバランシン、リモン、ヨース、アライス等の作品に出演。
次いで、モンテカルロ・バレエ団に移り、89年にエトワールに任命される。バレエ・リュスの「レ・シルフィード」や「火の鳥」「シェエラザード」といったレパートリーのほか、バランシン、キリアン、マシーン、チューダー、プティ、フォーサイス、ショルツ等の作品を踊る。91年レオニード・マシーン賞を受賞。
マイヨーのバレエでは、「ロミオとジュリエット」のキャピレット夫人を当たり役とするほか、「表裏」「くるみ割り人形のサーカス」のマリーの母、「シンデレラ」のタイトルロール、「(眠れる森の)美女」のリラに精など主要なパートを踊って活躍している。

クリス・ローランド
CHRIS ROELANDT

1969年ベルギー生まれ。アントワープ・バレエ学校で学ぶ。88年、ロイヤル・フランダース・バレエ団に入団、90年にソリストとなり、「アレグロ・ブリランテ」「ルビーズ」「セレナード」「フォー・テンペラメント」といったバランシン作品をはじめ、キリアン、クリステ、ヴィオレット・ヴェルディ、ベジャール等の作品を踊る。90年、デイトナ・バレエ団に招かれる。 95年モンテカルロ・バレエ団にソリストとして入団。97年にはプリンシパル・ソリストとなる。バランシン振付の「ラ・ヴァルス」「フォー・テンペラメント」「ヴァイオリン・コンチェルト」「コンチェルト・バロッコ」、マシーン振付「ゲーテ・パリジェンヌ」、マイヨー振付「天使のコンサート」「ペイ・サージュの方へ」「ロミオとジュリエット」(ロミオ)、ジョン・アレイン振付「イン・ザ・コース・オブ・スリーピング」、フォーサイス振付「ザ・ヴァイル・パロディ・オブ・アドレス」、キリアン振付「回帰」、ウヴェ・ショルツ「ジェノム」など主要レパートリーを踊っている。最近では、マイヨー振付の「くるみ割り人形サーカス」の王子や「シンデレラ」の父と王子の二役、「(眠れる森の)美女」の王子などを踊り、マイヨー作品にかかせない存在となっている。

ガエタン・モルロッティ
GAETAN MORLOTTI

67年生まれ。13歳の時、アジャクシオでダンスを始めた後、パリでセルジュ・ゴロヴィンとフェリックス・マリノウスキに師事。パリの国立コンセルヴァトワールを経て、モンテカルロ・バレエ団に入団。88年トゥールのジャン=クリストフ・マイヨーのカンパニーに参加。93年、マイヨーとともに、モンテカルロ・バレエ団に移り、ソリストとなる。とりわけ、マイヨーの初演作品で活躍しており、「月はどこに」「ホーム、スイート・ホーム」「テーマと4つのヴァリエーション」「ウヴウア」「ペイ・サージュの方へ」「天使のコンサート」などを踊っている。「ロミオとジュリエット」では、ローレンス神父の役を演じ、好評を博した。
そのほか、バレエ・リュスの「シェエラザード」「ポロヴェツ人の踊り」「ペトルーシュカ」といった作品や、デュアト振付「ドゥエンデ」、フォーサイス振付「ザ・ヴァイル・パロディ・オブ・アドレス」、ノイマイヤー振付「ペトルーシュカ」などを踊っている。マイヨー振付「シンデレラ」では儀典長を、「(眠れる森の)美女」では王子の母=カラボスといった異色の役を演じて活躍している。


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