出演者に特別インタビュー
日本から発信するオリジナルバレエとして期待の高まる「ア ビアント」。
この新作バレエに挑むダンサー6名に、この作品への意気込みのほか、好きな演目や趣味についてなど、特別にインタビューに答えていただきました。
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吉田 都
吉田都
――好きな演目と役柄を教えてください。
その時々で踊っている作品に気持ちが入りますが、一つあげるとしたら、「ロミオとジュリエット」です。この作品ではたくさんのことを学び、そして舞台の上でジュリエットとして生きることに喜びを感じます。
――新作バレエ「ア ビアント」への意気込みを教えてください。
今回、高円宮殿下追悼ということで、牧阿佐美バレヱ団の創立50周年記念という特別な公演に参加させて頂ける事を嬉しく思っております。この作品では各界で活躍されている方々とのコラボレーションに胸をおどらせています。殿下の芸術に対する深い理解と愛情が感じられる作品になるよう努力いたします。
――共演するお二人についてお聞かせください。
ロバートはよく日本で踊っているので皆様ご存知のことと思いますが、尊敬するアーティストのひとりです。彼との共演はいつも楽しみで、安心して踊れるパートナーです。彼はいつも世界中を回っているのですが、ロンドンで時間が合った時には一緒にお食事をしたりしています。
草刈さんとは17歳の時にローザンヌでご一緒しましたが、昨年のガラ公演で一緒に地方を回った時にいろいろとお話をして見た目とのギャップに驚きました・・・。空港で止められて「はさみなんて入っていないと思ったのに・・・。」とバッグから3つもはさみが出てきたと聞いた時には大笑いしてしまいました。また笑わせてもらえることを(?)楽しみにしています。
――趣味を教えてください。
公演にむけての日々のリハーサル、トレーニング、治療などでなかなか自分の時間が持てないことが悩みですが、その合間をぬって親しい友人と美味しいお食事をしながらいろいろとお話をすることが今の唯一の楽しみです。
――ファンのみなさまに、メッセージをお願いします。
日本のお客様のバレエに対する情熱にはいつも圧倒されます。これだけ長い間踊ってこられたのも、皆様の応援のお蔭で日本で踊るたびに心に暖かいものを頂いて励まされて帰ってきます・・。
いつも、いつもありがとうございます!


ロバート・テューズリー
ロバート・テューズリー
ロバート・テューズリー ロバート・テューズリー動画インタビュー

――日本の印象をお聞かせください。
初めて日本(東京)にきたのは1991年で、それ以来、年に3〜4回は東京に来ています。東京の景色の変化が非常に大きいので驚いています。また日本のバレエファンはとてもまじめで、知識も豊富で目が肥えているので、日本で踊るときはいつも入念に準備をするよう心がけています。
――好きな演目と役柄を教えてください。
ドラマチックな物語性のある作品は何でも好きです。以前踊ったケネス・マクミラン振付の「マイヤリング」が恐らくいちばん好きな作品です。「ジゼル」のアルブレヒトも好きなキャラクターです。
――新作バレエ「ア ビアント」への意気込みを教えてください。
出演の話を吉田都さんから打診されたときには非常に興奮しました。今は、台本を作るところから始めるという意味での新作がなかなか作られない状況にあると思うので、今回の作品は非常に貴重であるし、3名のコラボレーションで振付が行われるという点も素晴らしいと思います。また、今の国際社会は紛争が絶えないので、そういう中にあって「ア ビアント」のテーマである愛の大切さは決して忘れてはならず、そういう意味でも非常に意義深い作品だと思います。
――共演するお二人についてお聞かせください。
吉田都さんは、私が学生の頃に初めて舞台を見たバレエダンサーの一人で、当時から素晴らしいアーティストだと思っていました。仕事では3年くらい前に初めて一緒に踊り、すぐに気が合いました。吉田さんのバレエへの取り組み方は非常に真剣で、本当のプロフェッショナルだと思います。
草刈民代さんについては、いろいろなバレエダンサーからよく聞いています。
――趣味を教えてください。
フリーになってからいつも忙しく、移動の時間が長いこともあって、趣味に割く時間はなかなかとれません。ロンドンに戻れて時間があれば、ガーデニングをします。実はガーデニングの仕事もしていて、ロンドン・ガーデンズというところで庭のデザインをしています。
ピアノを弾くのも好きで、特にショパンやリストの音楽が大好きです。そのときに自分が関わっているバレエ作品を思い出すような曲を弾くのが好きですね。ドイツ語も得意で、ヨーロッパ研究で名誉学士号の取得を目指しているので、実際はいろいろなことをやっていますね。
――ファンのみなさまに、メッセージをお願いします。
「ア ビアント」は素晴らしい作品なので、ぜひ劇場に見に来てください。


草刈民代
草刈民代
――好きな演目と役柄を教えてください。
「白鳥の湖」とローラン・プティ氏の作品が好きです。
――新作バレエ「ア ビアント」への意気込みを教えてください。
オペラも手掛けていらっしゃる島田雅彦さんの台本と、三枝成彰先生の音楽ということで、どんな作品になるのか、とても楽しみにしています。
――共演するお二人についてお聞かせください。
吉田都さん、ロバート・テューズリーさん共に、端正な美しい踊りをするダンサーという印象を持っています。お二人の組み合わせ、お二人の個性は、今回の役柄にぴったりなのではないでしょうか。共演できますことを、とても嬉しく思います。
――趣味を教えてください。
読書です。
――ファンのみなさまに、メッセージをお願いします。
この公演は、高円宮憲仁親王殿下のことを思い、殿下に捧げる気持ちで踊ります。この作品が、観て下さる方々にとっても意味のある作品となりますように。


田中祐子
田中祐子
――好きな演目と役柄を教えてください。
「ロメオとジュリエット」のジュリエットです。
――新作バレエ「ア ビアント」への意気込みを教えてください。
美術、音楽、振付、全てが一流の専門家の手によって創られるバレエ。その作品でこのような大役をいただいたので、作者の意図をくみ、私という肉体を通して表現できるよう、神経を研ぎ澄ませていきたいです。
――共演するお二人についてお聞かせください。
逸見さんの気品あふれる雰囲気は、高貴な魂を持った正義感あふれるリアム役そのものです。優しさ、穏やかさがきっとはまり役でしょう。吉岡さんのダイナミックな踊りはまさに女王の風格。
個々の個性が活かされた作品になると思います。
――趣味を教えてください。
料理、ドライブ・ツーリングです。
――ファンのみなさまに、メッセージをお願いします。
この作品を通して、愛情を越えた“絆”が表現できれば、またお客様に理解していただけたら良いなと思います。


逸見智彦
逸見智彦
――好きな演目と役柄を教えてください。
「リーズの結婚」のコーラスが好きです。
――新作バレエ「ア ビアント」への意気込みを教えてください。
人は生きている時間の中でいろいろな沢山の愛を知る。人は愛する人のため、もののために生きているんだと思う。この作品が沢山の人に愛される作品になるように…、リヤムを演じたいと思います。
――共演するお二人についてお聞かせください。
田中さんは歳も同じで気兼ねなく、いつも楽しく踊れています。強さと優しさを兼ね備えた素敵な女性です。吉岡さんは、すごく男っぽいところと、すごく女性らしいところがあって、びっくりするようなこともするけれど、とても綺麗な時もあり、不思議な魅力のある人です。
――趣味を教えてください。
ボーリングと釣りです。
――ファンのみなさまに、メッセージをお願いします。
ご来場していただけたら幸いです。素敵な一日にしたいと思います。


吉岡まな美
吉岡まな美
――好きな演目と役柄を教えてください。
「眠れる森の美女」「白鳥の湖」「ドン・キホーテ」などの古典バレエは、音楽を聴くだけでも気持ちが高揚します。古典以外では、ローラン・プティさんの「アルルの女」に憧れます。言葉にできない感情が見事に表現されている作品だと思います。以前に、「三銃士」でミレディー役を踊らせていただいたのですが、物語を創り上げていく重要な役なので、とても難しかったのですが、やりがいもあり楽しかったです。
――新作バレエ「ア ビアント」への意気込みを教えてください。
台本、美術、作曲、演出振付、そして素晴らしいゲストのダンサーの方々をお迎えして創られる名誉ある舞台に立てることを誇りに思います。バレエを愛してくださった高円宮憲仁親王殿下を思い、皆で創り上げる舞台なので、きっと素晴らしい作品となることと信じています。私も皆さんについていけるよう、がんばりたいと思います。
――共演するお二人についてお聞かせください。
日本人離れした曲線美と正確な技術、いつもクールな祐子さんは、尊敬する先輩の一人です。逸見智彦さんは、いつも穏やかな笑顔で、バレヱ団では癒し系ムードメーカーです。とてもスリムな身体なのに、踊る時のパワーには驚かされます。昨年、「ル・コンバ」を一緒に踊っていただきました。とてもハードな作品なので、色々な部分で助けられました。
――趣味を教えてください。
銭湯などに行って汗をかくこと。そして、食べることです。
――ファンのみなさまに、メッセージをお願いします。
皆様、ぜひ会場まで足を運んでください。よろしくお願いします。



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