――日本の印象をお聞かせください。 |
初めて日本(東京)にきたのは1991年で、それ以来、年に3〜4回は東京に来ています。東京の景色の変化が非常に大きいので驚いています。また日本のバレエファンはとてもまじめで、知識も豊富で目が肥えているので、日本で踊るときはいつも入念に準備をするよう心がけています。 |
――好きな演目と役柄を教えてください。 |
ドラマチックな物語性のある作品は何でも好きです。以前踊ったケネス・マクミラン振付の「マイヤリング」が恐らくいちばん好きな作品です。「ジゼル」のアルブレヒトも好きなキャラクターです。 |
――新作バレエ「ア
ビアント」への意気込みを教えてください。 |
出演の話を吉田都さんから打診されたときには非常に興奮しました。今は、台本を作るところから始めるという意味での新作がなかなか作られない状況にあると思うので、今回の作品は非常に貴重であるし、3名のコラボレーションで振付が行われるという点も素晴らしいと思います。また、今の国際社会は紛争が絶えないので、そういう中にあって「ア
ビアント」のテーマである愛の大切さは決して忘れてはならず、そういう意味でも非常に意義深い作品だと思います。 |
――共演するお二人についてお聞かせください。 |
吉田都さんは、私が学生の頃に初めて舞台を見たバレエダンサーの一人で、当時から素晴らしいアーティストだと思っていました。仕事では3年くらい前に初めて一緒に踊り、すぐに気が合いました。吉田さんのバレエへの取り組み方は非常に真剣で、本当のプロフェッショナルだと思います。
草刈民代さんについては、いろいろなバレエダンサーからよく聞いています。 |
――趣味を教えてください。 |
フリーになってからいつも忙しく、移動の時間が長いこともあって、趣味に割く時間はなかなかとれません。ロンドンに戻れて時間があれば、ガーデニングをします。実はガーデニングの仕事もしていて、ロンドン・ガーデンズというところで庭のデザインをしています。
ピアノを弾くのも好きで、特にショパンやリストの音楽が大好きです。そのときに自分が関わっているバレエ作品を思い出すような曲を弾くのが好きですね。ドイツ語も得意で、ヨーロッパ研究で名誉学士号の取得を目指しているので、実際はいろいろなことをやっていますね。
|
――ファンのみなさまに、メッセージをお願いします。 |
「ア ビアント」は素晴らしい作品なので、ぜひ劇場に見に来てください。 |