
文豪ゲーテの生地として名高いドイツ有数の都市フランクフルトのシュテーデル美術館には、この地がネーデルラントに近いこともあって、最盛期を迎えていた17世紀オランダ絵画とフランドル絵画の見事なコレクションが所蔵されています。今回はそのなかから選りすぐられた95点の絵画作品が展示されますが、レンブラント、ルーベンス、フランス・ハルスの三巨匠の作品はもちろんのこと、展示作品の内容は多彩で、歴史画と寓意画の章には、ヤン・ブリューゲル(子)の《楽園でのエヴァの創造》、肖像画の章には、フェルディナンド・ボルの《若い男の肖像》、風俗画・室内画の章には、テル・ボルヒの《ワイングラスを持つ婦人》、風景画の章にはファン・ファルケンボルヒの《凍ったスヘルデ川とアントワープの景観》、ファン・ロイスダールの《滝のあるノルウェーの風景》、静物画の章には、ヤン・ブリューゲル(父)の工房《ガラスの花瓶に生けた花》など魅力あふれる作品がそろっています。
だが、何といっても重要なことは、オランダ大航海時代にふさわしい主題というべき、フェルメールの《地理学者》が東京に初上
陸することでしょう。30数点しかないといわれているフェルメール作品のなかで、皆様はいったい何点ご覧になっていますか。
全作品を見ることに挑戦されてはいかがでしょうか。
Bunkamuraザ・ミュージアム プロデューサー 木島俊介
【 展示概要 】
会 期 |
2011年3月3日(木)−5月22日(日) 開催期間中無休 |
開館時間 |
10:00−19:00(入館は18:30まで)
毎週金・土曜日21:00まで(入館は20:30まで)
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後 援 |
ドイツ連邦共和国大使館、オランダ王国大使館、ベルギー大使館、
BS-TBS、TBSラジオ、J-Wave |
お問合せ |
03-5777-8600(ハローダイヤル 8:00-22:00) |
巡回先 |
2011年6月11日(土)−8月28日(日) 豊田市美術館(愛知県) |