花の画家 ルドゥーテ『美花選』展
ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 『美花選』より 《バラ、アネモネ、テッセン》 銅版画 コノサーズ・コレクション東京
2011年5月29日(日)〜7月3日(日)
Bunkamura ザ・ミュージアム
![]() フランソワ・ジェラール |
現在のベルギー南東部のサンチュベールに生まれる。ベルギーがフランスの支配下にあった18世紀、10代後半のルドゥーテはパリにある兄の工房で装飾画家を務め、パリ自然史博物館で絵画技師として働くようになる。植物学の基本を身につけたルドゥーテはルイ16世王妃マリー=アントワネットに植物画を教えるなどの活躍をし、宮廷の蒐集室付素描画家の称号を獲得。フランス革命後、ナポレオン一世の皇帝妃ジョゼフィーヌ、その後皇帝妃となったマリー=ルイーズなどの庇護のもと、宮廷画家として王侯貴族や上流階級の人々に「花のラファエロ」あるいは「バラの画家」と称えられる植物画家の巨匠として名声と人気を集めた。生涯にわたり植物画を描き続けたルドゥーテは、植物学的正確さを踏まえながらも芸術性を備えた花の姿を描き、その華麗な作品は今なお世界中の人々に愛され親しまれている。