![]() ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ |
ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ(1759〜1840年)は、フランス革命前後の時代、王侯貴族や上流階級の人々に「花のラファエロ」あるいは「バラの画家」と称えられ、植物画家として多大な名声を得ました。生涯にわたり植物画を描き続けたルドゥーテは、植物学的正確さを踏まえながらも芸術性を備えた花の姿を描き、その華麗な作品は今なお世界中の人々に愛され親しまれています。
ルドゥーテが残した多くの作品の中でも『美花選』は、専門家だけでなく、より広く花を愛する人々のために制作された版画集で、色とりどりの美しい花々、可憐なブーケ、瑞々しい果物など144枚の植物画が収録され、まさにルドゥーテの集大成と呼べる作品群です。
展覧会会場を動画で体験いただけるスペシャル・ビジュアルツアー 。
展示会場は、ルドゥーテが活躍した18世紀末から19世紀ののヨーロッパの邸宅をおもわせるエレガントな空間を演出しています。各界でご活躍されている著名人の方々にご協力頂き、様々な演出でルドゥーテ作品に華をそえます。しばし、現実の世界を離れてルドゥーテの華麗な世界をご堪能ください。

パフューマリー・ケミストの蓬田勝之氏によるバラの香りの演出をいたします。情熱的かつ洗練された香りの「ダマスク・モダン」と、さわやかで優雅な香り「ティー」の2種類が会場を包みます。

ビーズ刺繍デザイナーの田川啓二氏のドレスを特別展示いたします。バラ育種家の河本順子氏から田川啓二氏にささげられたバラ「クチュールローズ・チリア」をイメージして制作されたドレスのほか、黒柳徹子氏に捧げられたバラ「トットちゃん」をあしらったドレスなど、3点が会場を彩ります。

デザイナーの吉谷博光氏が「女性のための城」マルメゾン宮殿の室内からインスピレーションを受け、ルドゥーテ作品のためのサロンを美しく演出。優雅な雰囲気の中で、ブーケを描いた作品と、ベラムに描いた貴重な水彩画をお楽しみいただきます。皇妃ジョゼフィーヌが過ごした贅沢な時間を追体験してみては。

会場では、美輪明宏氏の著書『花言葉』より、花と美にまつわる言葉をご紹介します。今だからこそさらに心に響く言葉を、ご堪能下さい。
また、本展に寄せて各界で活躍する著名な方々からのメッセージをいただきました。会場でご紹介しております。
大野耕生氏(ローズグロアー)、假屋崎省吾氏(華道家)、田川啓二氏(ビーズ刺繍デザイナー)、美輪明宏氏、吉谷博光氏(デザイナー)&吉谷桂子氏(ガーデンデザイナー)、蓬田勝之氏(パフューマリー・ケミスト) (五十音順)