「オードリー・ヘップバーン展 Timeless Audrey」

見どころ


美しく人生を駆け抜けたオードリー 等身大の知られざる姿に迫る!
永遠の妖精オードリー・ヘップバーンがこの世を去ってから、すでに10年の月日が流れました。そしてオードリーを一躍スターダムに押し上げた映画「ローマの休日」が公開されてからも50年が経過しました。長い年月を経てもオードリーの“永遠の微笑み”はかげることなく、今なお世界中の人々を魅了し続けています。映画スターとしてあまりに有名なオードリーですが、一人の女性として、また母としての生活は、あまり知られていません。

本展では、一人の女性としてのオードリーの、美しいその生き方を、11の「カプセル」とよばれる展示ブースによって構成、紹介します。これらをひとつひとつ見ていくことで、彼女自身の真の姿を見ることができるはずです。全ての構成は、息子のショーン氏らの家族によって行われました。

オードリーは、第二次世界大戦中にレジスタンス運動を通してナチに抵抗し、果敢な少女時代を送りました。のちに女優としてイギリスで新しいスタートをきり、1954年には「ローマの休日」でアカデミー主演女優賞に輝きました。それだけでなく、世界のファッション・リーダーとしてジバンシイやフェラガモなど当時最も有名なデザイナーらと互いに影響しあい、新しいファッションを生みました。

また女性の一面としては、メル・ファーラーとの結婚を経験し、幾度とない流産の後にようやく子供を授かりました。離婚も経験し、新しいパートナーと出会うことになります。2度の結婚ののち、最終的なパートナーとなるのはロバート・ウォルダースでした。彼女は安住の地をスイス・ジュネーブ郊外におき、最後の人生をユニセフ親善大使として貧困に苦しむ世界の子供たちのために捧げました。この最後のボランティア活動は第二次世界大戦のレジスタンス時代の幼い心に焼き付けられた、戦争と貧困に対する彼女なりの奥深い心情の発露だったのでしょう。

これらの歴史はカプセルのひとつひとつに刻まれています。オードリーの63年の人生を彩った様々な要素は、華やかでもあり、また平凡な一人の女性としての生き方をここに見ることができます。カプセルを巡っていくことによりオードリーが家族や友人たちをどれほど大切にし、またいかに愛される存在であったかが、展示される写真や手紙、オードリーの遺品の数々から理解することができます。これまで主に女優として紹介されてきたオードリーが、実際にどのような人生を送ったのか、家族の視点でご覧頂く今回の展覧会は、観る人々に、また新たな感動を与えてくれることでしょう。



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