クマのプーさん展

Characterキャラクター紹介

プーと個性豊かな仲間たち

「クマのプーさん」シリーズの大きな魅力は、ミルンが創作した主人公たちの性格描写です。どの動物も、内面は見かけよりも複雑です――たとえば、コブタはとても利口で、字もかけますし、ノウゼンハレンという花のことも知っています。でも、親友のプーの気持ちをおもんばかって、そんなことをひけらかしたりしません。プーは食べ物のことばかりを考えている“Silly old Bear(ばっかなクマのやつ)”に見えるかもしれませんが、実は洞察力に長け、思いやりがあり、友だちの欠点に寛容で、問題が起こったときには合理的で慎重に行動します。

  • プーWinnie-the-Pooh

    ハチミツが大好きで、礼儀正しい、仲間思いの気の優しいクマ。ご馳走に目がないために、幾度となくピンチにおちいる。「いやんなっちゃう!」が口癖。

  • コブタPiglet

    プーの親友で一番の理解者。控えめで気は小さいけれども、時々ありったけの勇気を出して仲間を助ける。ドングリが好物。

  • クリストファー・ロビンChristopher Robin

    みんなに公平に接することができて、いつもやるべきことがわかっている森一番のしっかり者。好きなことは「なにもしないでいること」。プーを心から敬愛している。

  • トラーTigger

    なぜか強気な言葉と行動で森に騒動を起こす「はねっかえり」。第12話で登場する新参者だが、徐々にみんなに受け入れられていく。絶対に道には迷わない。

  • イーヨーEeyore

    人一倍心配性で悲観的な性格。たいてい損な役回りになってしまう。じめじめした「しめっ地」で一人過ごす毎日だったが、仲間たちとの交流を経て、ほんの少し前向きになっていく。

  • ウサギRabbit

    いつも予定があってせわしない行動派。みんなを取りまとめるのが大好きな仕切り屋でもある。たくさんの親せき友人がいる。

  • フクロOwl

    森一番の物知りで読み書きができるため、頼りにされている。難しいことばが大好きで、いつも話が長いのが困りもの。「いげん」を大切にしている。

  • カンガ&ルーKanga&Roo

    愛情深く、面倒見の良いお母さんのカンガと、好奇心いっぱいのルー坊やの親子。カンガはいつもルーから目を離さないだけではなく、トラーの面倒も見てあげている。

「プー、きみ、朝おきたときね、まず第一に、どんなこと、かんがえる?」
「けさのごはんは、なににしよ? ってことだな」と、プーがいいました。
「コブタ、きみは、どんなこと?」
「ぼくはね、きょうは、どんなすばらしいことがあるかな、ってことだよ。」
プーは、かんがえぶかげにうなずきました。
「つまり、おんなじことだね」と、プーはいいました。

―『クマのプーさん』第10章より

キャラクター紹介画像 © The Shepard Trust. Images courtesy of the Victoria and Albert Museum, London.