1988年に大人計画を旗揚げ、主宰として作・演出・出演を務めるほか、小説家・エッセイスト・脚本家・映画監督・俳優など多彩に活躍中。『ファンキー!~宇宙は見える所までしかない~』で第41回岸田國士戯曲賞を、映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』で第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を、『命、ギガ長ス』で第71回読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞。小説『クワイエットルームにようこそ』、『老人賭博』、『もう「はい」としか言えない』は芥川賞候補となった。主演したテレビドラマ『ちかえもん』は第71回文化庁芸術祭賞ほか受賞。2020年よりBunkamura シアターコクーン芸術監督、23年より京都芸術大学舞台芸術研究センター教授に就任。23年12月には、自身初の個展『松尾スズキの芸術ぽぽぽい』を開催。24年4月より「コクーン アクターズ スタジオ」主任を務める。近年の公演としては、『ニンゲン御破算』(18・作・演出・出演)、『世界は一人』(19・出演)、『命、ギガ長ス』(19・作・演出・出演)、『キレイ-神様と待ち合わせした女-』(19・作・演出)、『フリムンシスターズ』(20・作・演出)、『シブヤデアイマショウ』(21・総合演出・構成台本・出演)、『パ・ラパパンパン』(21・演出)、『命、ギガ長スW(ダブル)』『ドライブイン カリフォルニア』『ツダマンの世界』(22・作・演出)、『シブヤデマタアイマショウ』(23・総合演出・構成台本・出演)、『命、ギガ長スzzz』(24・作・演出)、『ふくすけ2024-歌舞伎町黙示録-』(24・作・演出・出演)、朗読劇『蒲田行進曲』(24・演出)、『ない』(25・作・演出)、『アンサンブルデイズ―彼らにも名前はある―』(25・作・音楽)、『シブヤデマチマショウ』(25・構成・演出)、『クワイエットルームにようこそ The Musical』(26・作・演出)などがある。
四半世紀前、某演劇人養成所で1年間教えていたことがあり、その中で2人だけモノになった人がいて、それが本谷有希子とノゾエ征爾だった。思えば1年で2人、モノになったのもすごいが、2人には演劇にすがりつく力があったのである。
そのノゾエが四半世紀をへて、わたしが主任をつとめる養成所で講師となり、わたしの脚本を演出してくれることは、とても嬉しいめぐり合わせだ。
とにかくすがりつかなければ演劇は逃げていく。
しかし、すがりつきたくなる魅力が演劇にはある。
「わりにあわない!」と思いながらも離れられない魅力が。
2期生の皆さんには、ぞんぶんにそれを感じ、さらにすがりついてほしい。
お客さんも、そんな姿にきっと、ひりひりしてくれるはずだ。