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作・演出 赤堀 雅秋 / Masaaki Akahori

1971年生まれ。千葉県出身。劇作家・演出家・俳優 劇団 THE SHAMPOO HAT 主宰。
1996年SHAMPOO HATを旗揚げ、1999年THE SHAMPOO HATに改名。
THE SHAMPOO HATにて作・演出・俳優の三役をこなす。
人間の機微を丁寧に紡ぎ、市井の人々を描くその独特な世界観は赤堀ワールドと称され、多くの支持を集めている。近年は、青年座本公演『蛇』(磯村純演出)、PARCOプロデュース『LOVE30』(作・宮田慶子演出)、フジテレビ『殺人者』 (作・演出・出演)、自転車キンクリートSTORE『富士見町アパートメント』(鈴木裕美演出)などの外部公演や、2010年旗揚げの劇団 『姦し』の作/演も手がける。TVドラマ『週刊 真木よう子』の脚本も執筆。俳優としても映画『実験四号』(監督・山下敦弘)、『ぐるりのこと』(監督・橋口亮輔)、『シーサイドモーテル』(監督・守屋健太郎)や、TVドラマ『鈴木先生』『モテキ』などに出演し、その活動は多岐に渡る。劇団本公演『津田沼』『その夜の侍』『砂町の王』が第51回、第52回、第55回岸田國士戯曲賞最終候補作品としてノミネートされた。2007年上演の『その夜の侍』が映画化。脚本、監督をつとめる。

コメント

当たり前の話ですが、自分が劇作家として演出家として、今一番やりたい事をやりたい。
それは欲求というより衝動という言葉のニュアンスに近いかもしれない。主観的で乱暴だが、それは今の気分でしかない。何かを壊してやりたい、という思春期の衝動に似ているかもしれない。不惑の年齢を過ぎて演劇思春期。そんな拙い衝動を、シアターコクーンで、大好きな演者と共に具現化できる事は、この上ない幸福です。きっと荒唐無稽でエネルギッシュな喜劇になると思います。是非、劇場に体感しに来てください。

俳優としてはシアターコクーン進出済みだった赤堀が、劇作家・演出家デビューを果たした『殺風景』はBunkamura25周年作品の1つ。これまで劇団で見せて来た、人間の深層に迫る果敢な作家性と俳優の本質を引き出す生々しい演出はそのままに、日本の負の歴史にも切り込んだスケールの大きな劇世界は、幅広い世代から高い評価を得た。今回も、大きな劇空間を効果的に見せるため、多くの演出家から信頼を集める小野寺修二をステージングと振付に招聘。これまでとはひと味ちがった、新たな演出を模索している姿勢がうかがわれる。

Bunkamura25周年記念「殺風景」
作・演出:赤堀雅秋
2014/5/3(土)~5/25(日)
Bunkamuraシアターコクーン

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