作:唐十郎 演出:蜷川幸雄
2013年7月6日(土)~28日(日) Bunkamuraシアターコクーン
猥雑でいて透明感に溢れるセリフ、日常の世界から別空間へと飛躍するダイナミズム、底辺を生きながらも高潔な魂を感じさせる剥き出しの登場人物たち――。
この劇世界を体現するのにまたとない出演者を得た。
ファキイルと呼ばれる伝説の“不服従”の盲導犬を捜している盲人・影 破里夫(エイ ハリオ)役には、映像での活躍もさることながら、舞台での変幻自在、縦横無尽の演技力は唯一無二の存在で、蜷川からの信頼も厚い古田新太。生前の夫により、かつての恋人の思い出をコインロッカーに封印された女・奥尻銀杏(オクシリ イチョウ)役には、『下谷万年町物語』で蜷川演出作品に初出演を果たし、猥雑さと透明な台詞の入り交じる唐十郎の世界を、その美しき野性と確かな演技力で鮮やかに駆け抜け、蜷川の新たなミューズとなった宮沢りえ。破里夫と出会い、奇妙な絆を結んでいくフーテン少年役には、映像のみならず、舞台でも着実に躍進を遂げている小出恵介。そして、銀杏の亡夫として現れ、盲導犬学校の先生/男役には、確かな演技力で舞台に奥行きを与える木場勝己、盲導犬学校の研修生タダハル役には、蜷川が率いる若手演劇集団さいたまネクスト・シアターの小久保寿人、同じく研修生役に、父・唐十郎が手掛けた映画「ガラスの使徒」で俳優デビューを飾った大鶴佐助を抜擢!!さらに近年、自身の劇団で恩師・唐作品を精力的に演出し、演出家としての評価も高い金守珍が刑事役を演じるなど、豪華キャストが集結。
美術:中越司
照明:勝柴次朗
作曲:田山雅充
音響:井上正弘
衣裳:小峰リリー
ヘアメイク:佐藤裕子、千葉友子[宮沢りえ]
擬闘:栗原直樹
演出補:井上尊晶
舞台監督:足立充章
宣伝美術:加藤秀幸(グラインドハウス)
宣伝写真:渞忠之
宣伝スタイリスト:沼田和子(グループ色)
宣伝ヘアメイク:二宮ミハル、黒田啓蔵[宮沢りえ]