芸術監督、プロデューサーよりメッセージ

オーチャードホール
芸術監督
熊川 哲也
(バレエダンサー)

オーチャードホール
芸術監督
熊川 哲也
(バレエダンサー)

 Bunkamuraはその名の通り一つの施設に様々な文化が集約された、日本で他に類をみない芸術の発信地です。なかでもオーチャードホールは総合芸術において欠かせない要素の一つである、劇場という「壮大な宇宙」を体感できる空間と言えます。上質かつ多様なソフトの提供はもちろん、観客が足を踏み入れた瞬間に非日常へと旅立てる、そんな特別な空間と時間を味わえるという絶対的な保証が座席一つ一つにあることこそが、私の理想であり、最高の到達点です。そしてまた新たな才能の発掘等、未来を見据えた活動にも力を注ぎ、より多くの観客、アーティストが愛し、誇りを抱ける劇場として次代へと繋がる文化を育んでいきたいと考えています。

シアターコクーン
芸術監督
蜷川 幸雄
(演出家)

シアターコクーン
芸術監督
蜷川 幸雄
(演出家)

 満員の劇場は常に俳優の演技を高め、芸術的にも伝達力を持ちます。渋谷という電脳都市の中に「文化の村」を作るという素晴らしい概念を前提に、大衆性と芸術性をミックスさせながら多彩なレパートリーを揃えることを第一に考えてきました。なおかつこの劇場にしかない独特の匂い、発信力を持つことが重要です。
 インターネット上の小さな仲間意識を越え、人間の根源的な欲望や希望をすべてごった煮にした作品を提供し、いつでも満員の劇場にすることが芸術監督としての使命です。25周年以降も、野心に富んだ冒険的なラインナップを揃えて皆さんをお待ちしています。

ザ・ミュージアム
プロデューサー
木島 俊介
(美術評論家)

ザ・ミュージアム
プロデューサー
木島 俊介
(美術評論家)

 開業準備の段階から“大人のための美術館”にしようと考え、伝統的価値を重んじた展覧会を行なってきました。それは単に古いものを守るということではなく、そこに我々の新しいイマジネーション=現在をプラスしつつ伝統を持続していくということです。これからも、その考えを大きくは変えようとは思いません。意識する、しないに関わらず社会は動いていくものです。人間は生まれながらにして、非常にクリエイティブな存在です。それは美術だけが特別なことではなく、会社の経営でも何でも同じことです。これからもクリエイティブな想像力が発動されるような価値の高い、良心的でテーマのある展覧会をやっていきたいと思っています。

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