2018年公演
詳細はこちら

アクセスマップ

Bunkamura 東京都渋谷区道玄坂2-24-1

チラシダウンロードはこちら

AUDITIONオーディション

『オーチャード・バレエ・ガラ ~世界名門バレエ学校の饗宴~』と同時開催する入学特別オーディションの参加申込受付を開始いたしました。
参加申込受付締切:2018年1月15日(月)必着

詳細はこちら

TOPICS最新トピックス

一覧を見る

MESSAGE【総合監修】オーチャードホール芸術監督熊川哲也

©Daisuke Hayata

 現在のバレエ界において、国籍や人種の違いを語ることは全くのナンセンスです。ここ日本でもバレエを取り巻く環境は大きな発展を遂げ、欧米を追う時代は過ぎました。本公演で、今後ますますバレエ界において重要な位置を担うであろうここ日本に世界の才能が集結することを嬉しく思います。
 本公演のテーマは“Education and Discovery”。バレエ界を担う各国の若手にとっては、海外で舞台経験を積む機会となり、バレエ都市東京を知ってもらうきっかけになればと願いますし、我々にとっても、各国の教育の伝統を目にすることで多くの学びがあるでしょう。世界中の若者が切磋琢磨し、より高みを目指していける機会になることを願います。

プロフィール

写真提供:アルス東京

いつの時代もスターはここから生まれる―
6か国を代表する名門バレエ学校が日本に初集結!

 バレエ史に名を残す偉大なダンサーも、いま第一線で活躍するスターダンサーも、その才能が生まれた場所は時代が変わろうともただひとつ――各国が誇る名門バレエ学校です。
 本公演は、6つのバレエ大国からバレエ界を担う人材を輩出し続けるバレエ学校が一堂に会する本邦初の機会となります。来日するのは、各校の校長自らが選抜したトップクラスの生徒総勢50名。
 演目には各国を代表する大振付家の作品が堂々のラインナップ。各校の教育がもっとも生きる作品で門外不出のエリート教育の全貌をご堪能いただけるのです。
はたして、200年を超える伝統はどこまで受け継がれているのか? いまどんなダンサーを育成したいのか? どの国から次のスターダンサーが現れるのか?
 若き精鋭たちがお見せするバレエの伝統と未来を、ぜひ劇場でお楽しみください。

SCHOOL学校紹介

ワガノワ・バレエ・アカデミー

校長ニコライ・ツィスカリーゼ

  • 写真提供:アルス東京

  • 写真提供:アルス東京

  • 写真提供:アルス東京

 ロシアが誇る世界的に名高いこの学校の歴史は280年にもおよぶ。ニジンスキーやパブロワ、ヌレエフら伝説となったスターから、ルジマートフ、ヴィシニョーワ、ザハーロワなど今をときめく天才ダンサーまで数多くの才能を輩出し続けている。競争率は65倍を超えるという審査を経て入学する生徒たちは、ワガノワ・メソッドの優雅な上体やポール・ド・ブラを徹底的に教育される。今回は選抜メンバーが、現校長のツィスカリーゼによる改訂版『人形の精』とプティパ振付の『フローラの目覚め』を披露。現地の学校公演でも度々上演される古典の名作である。世界中で採用されているワガノワ・メソッドだが、ロシアが誇る本家本元の美をとくとご堪能いただきたい。

PROGRAM

《フローラの目覚め》より“パ・ド・カトル”
(振付:マリウス・プティパ/音楽:R.ドリゴ)

《人形の精》より“パ・ド・トロワ”
(振付:S.レガート、N.レガート〈改訂:ニコライ・ツィスカリーゼ〉/音楽:R.ドリゴ)

ハンブルク・バレエ学校

校長ジョン・ノイマイヤー

  • ©J.Flügel

  • ©Silvano Ballone

  • ©Kiran West

 20世紀を代表する振付家ジョン・ノイマイヤーが率いるハンブルク・バレエ団の付属校。ノイマイヤーが理想とする“ダンスで語れるダンサー”を育てるため、クラシックやコンテンポラリーのクラスに加え、現代作品を学ぶクラスや振付実技のクラスなどが充実。いかにも世紀の振付家の学校だ。生徒の国籍は多岐にわたり、日本でも荒井祐子、遅沢佑介、服部有吉、菅井円加らがこの学校を経て活躍している。本公演では、ノイマイヤー振付の名作『バッハ組曲2』を披露。バッハの「管弦楽組曲」に乗せて軽快に踊られる女性ソロは、ローザンヌ国際バレエ・コンクールのコンテンポラリー曲としても度々踊られてきた。ノイマイヤースピリットを受け継いだ精鋭たちの輝きをお楽しみに。

PROGRAM

《バッハ組曲2》より
(振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:J.S.バッハ)

ウィーン国立歌劇場バレエ学校

校長マニュエル・ルグリ

  • ©Michael Poehn

  • ©Michael Poehn

  • ©Michael Poehn

 1771年にマリア・テレジア皇太后によって創立され、パリ・オペラ座バレエ学校とワガノワ・バレエ・アカデミーに並ぶ歴史をもつ名門校。校長は、いまヨーロッパでもっとも勢いのあるバレエ団として名高いウィーン国立バレエ団を率いるマニュエル・ルグリ。伝統を重んじつつ、幅広い科目を設け発展的なプログラムを展開している。バレエ団とは密接なつながりを持ち、歌劇場公演への出演機会も豊富。同校の卒業生はウィーン国立バレエ団だけでなく、ロイヤル・バレエ団、ベルリン国立バレエ団など世界中のバレエ団で活躍している。今回は学校が期待を寄せる男女7名の生徒が来日。本公演のために用意された古典バレエの技術が満喫できる3作品で、その実力を存分に披露する。

PROGRAM

《プルチネッラ》
(振付:ベッラ・ラチンスカヤ/音楽:G.ヴェルディ)
《ラ・ダンス・デ・トロワ・フィーユ 3人の少女の踊り》
(振付:ボリス・ネビラ/音楽:H.S.パウリ)
《ブルノンヴィルへのオマージュ》
(振付:ボリス・ネビラ/音楽:H.S.レーヴェンショルド)

ハーグ王立コンセルヴァトワール

校長ヤン・リンケンス

  • ©Valerie Harmanus

 オランダは、NDTやオランダ国立バレエ団を有し、多くの振付家を輩出するバレエ大国だ。そこで活躍するダンサーを世に送り出しているのが1826年、オランダ国王ウィレム1世によって設立されたこのハーグ王立コンセルヴァトワール。とくにNDTとのつながりは深く、著名な振付家から直接指導を受ける授業など、幅広いレパートリーを踊る次世代のダンサー育成に定評がある。ローザンヌ国際バレエ・コンクールのスカラシップ校でもあり、最先端の教育を求め世界中から多くの学生が集まる。本公演では、オランダを代表する振付家イリ・キリアンとハンス・ファン・マーネンの代表作を上演。プロのバレエ団で踊られる機会も多いこの作品を、フレッシュな感性を持つ生徒たちがどう表現するのか、見逃せない。

PROGRAM

《Evening Songs》より
(振付:イリ・キリアン/音楽:Aドヴォルザーク)
《無言歌集》より
(振付:ハンス・ファン・マーネン/音楽:F:メンデルスゾーン)

カナダ国立バレエ学校

校長メイビス・ステインズ

  • Serenade, Choreography by George Balanchine, ©The George Balanchine Trust

  • ©J.Hammond

  • ©Joseph Hammond

 1959年創立のカナダ国立バレエ学校は、アメリカ大陸ナンバーワンの実力と呼び声高いナショナル・バレエ・オブ・カナダの付属校。北米随一の本格的なバレエ教育機関であり、バレエ教育施設、学科教育施設、学生寮すべてを1つのキャンパス内に完備。バレエに関するあらゆる実技科目はもちろん、スポーツ科学に基づいたコンディショニング、心理学、栄養学のプログラムも充実している。恵まれた環境と総合的に構成された教育の成果は目覚ましく、卒業生は世界80以上のカンパニーで活躍している。今回上演するのは、その教育の成果が十二分に生かされるコンテンポラリーと古典の2作品。ロイヤル・バレエ団やNYCBに作品を提供する注目の若手振付家ビネーの作品は日本初披露となる。

PROGRAM

《Three Images of Hope》より
(振付:ロバート・ビネー/音楽:O.パレット)
《ラ・フィーユ・マル・ガルデ》より“パ・ド・ドゥ”
(振付:アレクサンドル・ゴールスキー/音楽:P.L.ヘルテル)

オーストラリアン・バレエ・スクール

校長リサ・パヴァーン

 オーストラリアにおけるバレエのレベルの高さは周知の事実だ。精鋭揃いのオーストラリアン・バレエ団は、オーストラリア人の名匠グレアム・マーフィーをはじめ、世界中の振付家によるレパートリーを有している。その付属校が1964年創立のオーストラリアン・バレエ・スクールだ。プロのバレエ団が求めるダンサーを育成するために必要な要素すべてが網羅されたカリキュラムと優れた指導力を求め、世界各国から生徒が集まる。パリ・オペラ座バレエ団のオニール八菜も卒業生のひとり。今回は、オーストラリアの振付家ウィルソンによる『VITAE』を日本初披露。ポワント技術の新たな動きの可能性を探ったという意欲作を選び抜かれた8名の生徒が踊る。

PROGRAM

《VITAE》
(振付:マーガレット・ウィルソン/音楽:B.デスナー)
《海賊》より“パ・ド・ドゥ”
(振付:ジュール・ペロー/マリウス・プティパ(原振付:ジョゼフ・マジリエ) 音楽:R.ドリゴ)