ラインナップに戻る

いったいどうなる!?予測不可能なスーパー・ステージ!!

日・ASEAN友好協力40周年記念公演 Drums & Voices

音楽監督:大島ミチル

2013年12月18日(水) 19:00開演

Bunkamuraオーチャードホール

インタビュー

アジアの音楽をつなぐコンサート・ツアー「変化することは怖くない」

本公演の音楽監督をつとめる作曲家・大島ミチルさんに、7月にタイで行われた一回目のワークショップを通して見えてきたものを伺った。

 「ルーツも言語もバラバラのミュージシャンが集まったわけですが、ゼロの状態からのスタートで、それが大変でもあり楽しくもありました。打楽器奏者でも、国によってビートのアクセントが違っていたり。映画やドラマの仕事だと、最初に私の作った譜面を渡してそこから信頼関係を作っていくのですが、今回は違う。信頼関係と同時に音楽を一緒に作っていくという感じです」

大島さんにとっても新しい体験となった今回のプロジェクト。ツアー全体を企画した国際交流基金は、各国のアーティストが自由に語らい共に取り組むことによって、新しい共同制作のあり方が見出せるのではと期待する。

 「最初は、それぞれの国の音楽のいいところを活かすことだけを考えていましたが、今ではそれにプラスお互いに違和感を投げかけあって、新しく生まれるものを目指そうと考えています。私自身も長年音楽の仕事をしてきましたが、このプロジェクトに関わって『変化することは怖くないんだ』と思えるようになりました。自分の経験の範囲内でやっていくのは安全なんだけど、カルチャー・ショックの中で互いに成長していく彼らを見たら、『今までやってきたことを思いっきり壊してもいいんだ』と勇気が湧いてきたんですよ」

 このインタビューのあと、8月から9月にかけて二回目のワークショップがベトナムで行われ、バラエティに富んだ15曲の楽曲が作られた。10月から、ハノイを皮切りに6か国を巡るASEANツアーがスタートし、各国で大きな反響を呼んでいる。ツアーのフィナーレとなる12月のオーチャードホール公演に期待が高まる。

大島ミチル(作曲家)

国立音楽大学作曲科卒業。在学中から作、編曲家として活動し、映画、テレビドラマ、アニメーションなど様々な分野の音楽を手がける。毎日映画コンクール音楽賞、日本アカデミー最優秀音楽賞、ジャクソンホール映画祭ベスト映画作曲賞等受賞多数。代表作に、大河ドラマ「天地人」、連続テレビ小説「あすか」、映画「明日の記憶」、アニメ「鋼の錬金術師」など。

http://www.michiru-oshima.net/