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シス・カンパニー / Bunkamura PRESENT シアターコクーン・オンレパートリー2012

騒音歌舞伎(ロックミュージカル) ボクの四谷怪談

脚本・作詞:橋本治 演出:蜷川幸雄 音楽:鈴木慶一

2012年9月17日(月・祝)~10月14日(日) Bunkamuraシアターコクーン

絃(いと)の調べは七五調 鼓(ドラム)の響きは八拍子(エイトビート) 橋本治幻の青春群像劇が蜷川の手で覚醒する!

 過去7回挑戦した『ハムレット』を筆頭に、蜷川幸雄は同じ物語を違う演出で度々上演してきた。鶴屋南北の『四谷怪談』もそのひとつで、現代人劇場(’71)、シアターコクーン(’01年)、映画(’04年)と、いずれも原作歌舞伎にはとらわれず、鮮烈な現代性を帯びた挑発的作品を世に問うている。
 その蜷川が、演出家デビュー直後に目にした戯曲がある。橋本治が小説家としてデビューする前に書いた『ボクの四谷怪談』だ。発表も上演もされていない幻の戯曲を読んだ経緯はもはや定かではないというが、戯曲の強烈な磁力は蜷川の記憶に深く刻まれていた。以来、約40年。ついにその封印が解かれる時が来た。
 橋本作品は南北の原作をベースにしつつ、男と女の愛憎と怨念渦巻くあの陰惨な怪談とは趣を異にする。時代に抗い、愚かで無惨で滑稽な若者たちの姿を、派手なロックにのせて描いた「騒音歌舞伎(ロックミュージカル)」たる青春群像劇なのだ。生きる(=死ぬ)目的を真っ直ぐに持つ者、持たずにウロウロする者、怒れる者、怒り方すらわからない者。そんな若者の前に立ちはだかる「大人」たち。南北の世界を借りて橋本治が描いた若者の閉塞感や苛立ちは、現代にあっても驚くほど身近で痛切なものとして受け止められるに違いない。
 物語の中心は「七人の侍」と名付けられた若者たち。蜷川演出は初となる佐藤隆太が民谷伊右衛門を演じるほか、小出恵介、勝地涼、栗山千明という花も実もある蜷川経験組、三浦涼介、谷村美月、尾上松也という成長著しい若手が顔を揃える。彼らをずらりと取り囲むのは、蜷川作品おなじみの「実力派大人組」だ。
 また注目は、ムーンライダーズの鈴木慶一が音楽を手がけること。70年代の匂いを肌で知り、今なお第一線ミュージシャンに影響を与え続ける鈴木のロックサウンドと、アナーキーな橋本戯曲のマッチングはあまりに刺激的だ。「どうなるのか想像もつかないけど、今までにない、荒々しく美しい時代劇になると思う」と、自信をみせる蜷川の手綱に期待したい。

脚本・作詞:橋本 治(はしもと おさむ)

1948年(昭和23) 東京生まれ。’67年(昭和42)に東京大学文科Ⅲ類に入学。国文科では「歌舞伎」、その後、美術史学科で「北斎」を専攻。卒論は『鶴屋南北論』であった。東大紛争真っ只中の’68年(昭和43)、東大駒場祭のポスターを描き、「とめてくれるなおっかさん 背中の銀杏が泣いている 男東大どこへ行く」 のコピーとともに、一躍、時代の寵児として脚光を浴びる。’73年(昭和48)に大学卒業後は、イラストレーターとして活動するが、’77年(昭和52)、当時の常識では異次元の生き物のようにとらえられていた”あけすけで猥雑な女子高生” と”少女的な男子” たちが躍動する小説『桃尻娘』を発表。全編を貫く女子高生のしゃべり言葉は「桃尻語」として爆発的な人気を集め、講談社小説現代新人賞佳作となった本作を境に文筆業へと転身。以後、小説・評論・歴史書・古典文学の現代語訳・エッセイ等で精力的な執筆活動を展開。その他にも、占い本や編み物のハウツー本、美術書、画集等々、<橋本ワールド>の広がりと深遠さは計り知れない。その世界から発信された「流行」は、単なるブームに止まらず、例えば、前述の「桃尻語」などは、彼の古典文学への造詣の深さと愛情に裏打ちされた『桃尻語訳 枕草子』として結実。『窯変源氏物語』、『双調平家物語』などとともに、古典文学の大胆な現代語訳や二次創作において、創意に富んだ世界観を示している。『ひらがな日本美術史』、『上司は思いつきでものを言う』、『小林秀雄の恵み』、『巡礼』、『橋』、『リア家の人々』など、小説、評論、随筆等の著書多数。 戯曲には、『義経伝説』、『月食 RAHU』、『平成絵草子 女賊』などがある。

演出:蜷川幸雄(にながわ ゆきお)

1935年(昭和10) 埼玉県生まれ。’55年(昭和30)に劇団青俳に入団。’68(昭和43)に劇団現代人劇場を創立。俳優としての活躍と平行して、’69年(昭和44)、『真情あふるる軽薄さ』で演出家としてデビュー。’72年(昭和47)、演劇集団「櫻社」結成。’74年(昭和49)同集団を解散後、『ロミオとジュリエット』演出で大劇場に進出。そのダイナミックかつ躍動感あふれる演出が人々を魅了し、以後、日本を代表する演出家として、国内外の現代劇からギリシャ悲劇、シェイクスピア、チェーホフなどの海外戯曲の古典や近代劇、若手作家の新作に至るまで、その演出ジャンルは多岐に渡る。また、’83年(昭和58)の『王女メディア』を皮切りに海外での活躍も目覚ましく、英国名誉大英勲章第三位(CBE)受章の他、英国グローブ座アーティスティック・ディレクターの一人を務めるなど、世界的な演出家として「NINAGAWA」の名前を轟かせている。近年は、55歳以上の演劇集団「さいたまゴールド・シアター」、若手育成プロジェクト「さいたまネクスト・シアター」開設など、演劇界に常に新風を送り続けている。

音楽:鈴木慶一(すずき けいいち)

1951年(昭和26) 東京都生まれ。’70年(昭和45)頃より本格的な音楽活動を開始し、様々なセッションに参加。’72年(昭和47)、日本語ロックの先駆的存在となった "はちみつぱい" を結成。翌年、ファーストアルバム「センチメンタル通り」を発表し、数多くのライブステージやレコーディングを重ねるが、’74年(昭和49)に解散。しかし、翌’75年(昭和50)、"はちみつぱい"を母体に、"ムーンライダーズ"を結成。’76年(昭和51)発表のアルバム「火の玉ボーイ」から、結成35周年となった2011年(平成23)末の無期限活動停止宣言まで、”日本で一番息の長いバンド”として活躍。鈴木慶一個人としては、”ムーンライダーズ”結成当初の’70年代後半から、バンド活動と並行して、アイドルから演歌まで多数の楽曲を提供すると共に、膨大なCM音楽を作曲。その時代時代が繰り出す音の要素とも自然かつ巧みに呼応し、常に前進を続けるてきた姿勢は、任天堂より発売されたゲーム「Mother」「Mother2」の音楽にも如実に顕れており、今でも世界中に多数の熱狂的なファンを持つなど、国内外の音楽界とリスナーに多大な影響を与えている。映画音楽では、北野武監督「座頭市」の音楽で、第27回日本アカデミー賞最優秀音楽賞、第36回/シッチェス/国際カタルニヤ映画祭オリジナル楽曲賞を受賞。2008年2月20日、ソロアルバム『ヘイト船長とラヴ航海士』をリリース。第50回日本レコード大賞優秀アルバム賞を受賞。演劇界との関わりも深く、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)とは、ユニット「秩父山バンド」として、シングル「未来(いつか)のラブ・オペレーション」をリリース。その繋がりは、鈴木慶一にとって、初のミュージカル体験となった「ドント・トラスト・オーヴァー30」への布石となる。もとはと言えば、この作品も、鈴木慶一とムーンライダーズのアルバム「Don’t Trust Over 30」に触発されたものだという。最近は、俳優としての顔も見せている鈴木慶一だが、「日本語ロック」の先駆として、70年代と現代を繋ぐ新たなサウンドのクリエーションに期待が高まる”騒音歌舞伎”への参戦である。

公演概要

スタッフ

脚本・作詞:橋本治
演出:蜷川幸雄
音楽:鈴木慶一

出演

佐藤隆太、小出恵介、勝地涼、栗山千明、三浦涼介、谷村美月、尾上松也、
麻実れい、勝村政信、瑳川哲朗、青山達三、梅沢昌代、市川夏江、
大石継太、明星真由美、峯村リエ、新谷真弓、清家栄一、塚本幸男、新川將人 ほか

※新川將人さんですが、10/2(火)の公演中に怪我をされた為、10/3(水)マチネ公演より妹尾正文さんが出演致します。

公演日程

2012/9/17(月・祝)~10/14(日)

2012年
9月
17
(月)
18
(火)
19
(水)
20
(木)
21
(金)
22
(土)
23
(日)
24
(月)
25
(火)
26
(水)
27
(木)
28
(金)
29
(土)
30
(日)
13:00    
   
 
18:30      
2012年
10月
1
(月)
2
(火)
3
(水)
4
(木)
5
(金)
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7
(日)
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(火)
10
(水)
11
(木)
12
(金)
13
(土)
14
(日)
13:00  
   
 
18:30        

会場

Bunkamura シアターコクーン

[主催]
シス・カンパニー/Bunkamura

シス・カンパニー http://www.siscompany.com/yotsuya/

【大阪公演】10/19(金)~22(月) 森ノ宮ピロティホール
お問合せ:キョードーインフォメーション 06-7732-8888

チケット情報

料金

S¥9,500 A¥7,500 コクーンシート¥5,000(税込)
※コクーンシートはご覧になりにくいお席です。ご了承の上ご購入下さい。
※未就学児童のご入場はご遠慮いただいております。

一般発売

2012/07/21(土)

枚数制限

発売日初日に限り1回の受付で4枚まで

チケット取扱い

<Bunkamuraでのお申込み>
お電話

Bunkamuraチケットセンター <10:00~17:30>
03-3477-9912<発売日初日特別電話>
03-3477-9999<7/22(日)以降残席がある場合>

カウンター

Bunkamuraチケットカウンター<10:00~19:00>
<7/22(日)以降残席がある場合>

※本公演のBunkamuraでの一般発売日<7/21 (土)>は、Bunkamuraチケットセンター特別電話およびオンラインチケットでの受付となります。チケットカウンター(店頭)での販売はございません。

<その他プレイガイドでのお申込み>

※0570で始まる電話番号は、一部の携帯、PHS全機種、CATV接続電話、IP電話からはご利用できません。

お電話でのお申込み

チケットぴあ
0570-02-4420<発売初日特別電話/10:00~23:30>
0570-02-9999<7/21 23:30以降 音声自動応答予約・Pコード:419-754>
イープラス
0570-06-9901<発売初日特別電話/10:00~23:59>
ローソンチケット
0570-084-664<発売初日特別電話/10:00~18:00>
0570-084-003<7/21 18時以降 音声自動予約・Lコード:30026>
0570-000-407<7/21 18時以降 オペレーター対応/10:00~20:00>

インターネットでのお申込み

チケットぴあ
http://pia.jp/t/yotsuya/(PC&携帯)
イープラス
http://eplus.jp/yotsuya/(PC&携帯)
ローソンチケット
http://l-tike.com/yotsuya/(PC&携帯)

店頭でのお申込み

チケットぴあ
チケットぴあ、セブン-イレブン、サークルK・サンクス各店舗
イープラス
ファミリーマート各店舗(店内Famiポート)
ローソンチケット
ローソン各店舗(店内Loppi)

お問合せ

Bunkamura 03-3477-3244<10:00~19:00>
シス・カンパニー 03-5423-5906<平日10:00~19:00>