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シス・カンパニー / Bunkamura PRESENT シアターコクーン・オンレパートリー2012

騒音歌舞伎(ロックミュージカル) ボクの四谷怪談

脚本・作詞:橋本治 演出:蜷川幸雄 音楽:鈴木慶一

2012年9月17日(月・祝)~10月14日(日) Bunkamuraシアターコクーン

物語&出演者

時代は「昭和五十一年にして文政八年、さらに元禄十四年であり、しかも南北朝時代」。ところは東京都江戸市内。長髪&Tシャツ&Gパン姿で職もない民谷伊右衛門(佐藤隆太)は、当世人気の文化芸能人、伊藤喜兵衛(勝村政信)の早熟娘、お梅(谷村美月)に一目惚れされる。伊右衛門にはお岩(尾上松也)という病身の妻がいるが、伊藤父娘はおかまいなしに伊右衛門を口説きまくる。お岩の妹、お袖(栗山千明)には許嫁の佐藤与茂七(小出恵介)がいるが、主君の仇討ちのため東奔西走する与茂七は滅多に顔を見せてくれない。そんなお袖に恋い焦がれるのは、伊右衛門の友人で、何をやってもうまくいかない直助(勝地涼)だ。元武士のプライドばかり高い義父の四谷左門(瑳川哲朗)、伊右衛門を妖しい眼差しで見つめる腹違いの弟、次郎吉(三浦涼介)、口うるさい母親のお熊(麻実れい)など、伊右衛門の周囲は面倒な身内ばかり。やがて、妻のお岩の身に異変が起き──。

佐藤隆太(さとう りゅうた)・・・民谷伊右衛門(当世蒼白青年)

1999年、宮本亜門演出のミュージカル「BOYS TIME」で初舞台を踏み、俳優としてのキャリアをスタート。その後、同作再演を経て、大人計画ウーマン・リブ『キラークイーン666』、’03年大人計画ウーマン・リブ『熊沢パンキース03』に出演。ドラマ、映画、CM等で幅広く活躍中。’09年『ピロクシー・ブルース』で舞台初主演を務め、いよいよ本作で、初めての蜷川幸雄演出作品に挑む。

小出恵介(こいで けいすけ)・・・佐藤与茂七(悲憤公害青年)

2005年、映画『パッチギ!』でデビュー後、多くの映画、ドラマに出演。若手実力派として注目を浴び、'08年、蜷川幸雄演出『から騒ぎ』で初舞台・初主演を飾る。以後、ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出『2番目、或いは3番目』、岩松了作・演出『シダの群れ』、蜷川幸雄演出『あゝ、荒野』など、舞台作品にも精力的に出演する。現在、NHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生』に出演中。'13年には映画『ストロベリーナイト』、『ボクたちの交換日記』が公開予定。

勝地 涼(かつぢ りょう)・・・直助権兵衛(無残薄倖少年)

2000年にTV ドラマデビュー。‘04年、蜷川演出『シブヤから遠く離れて』で初舞台を踏む。以後、蜷川演出作には、’05年『KITCHEN キッチン』、‘07年『カリギュラ』、’10年『ムサシ』海外公演 と出演。その他の舞台出演作には、河原雅彦演出『父帰る/屋上の狂人』、いのうえひでのり演出『犬顔家の一族の陰謀』、いのうえ歌舞伎『髑髏城の七人』と多彩。

栗山千明(くりやま ちあき)・・・お袖(可憐同棲少女)

1999年、映画『死国』で本格的に女優活動を開始。2003年公開のクエンティン・タランティーノ監督『キル・ビルVol.1』で国際的な注目を集め、映画、ドラマなど映像分野で活躍。‘10年には音楽活動も開始。ロックシンガーとしても活躍中。‘08年、蜷川演出『道元の冒険』で初舞台を踏み、’09年『コースト・オブ・ユートピア』に続く3度目の蜷川演出に臨む。

三浦涼介(みうら りょうすけ)・・・次郎吉(天ッ晴淫乱少年)

2002年、俳優デビュー後、多くの映画、ドラマで活躍。特に、『仮面ライダーオーズ』のアンク/泉信吾の二役の演技で人気急上昇。最近ではバラエティ番組にも多く出演している。'12年にはCDデビューも果たし、デビュー直後の全国ライブツアーも完走。舞台では、『bambino』『ハロルドとモード』『MATERIAL』『ACT泉鏡花~妖しのポップ・ファンタジー』など。

谷村美月(たにむら みつき)・・・お梅(恐怖早熟少女)

2002年、NHK連続テレビ小説「まんてん」で女優デビュー以降、映画、ドラマ、CMなどの映像分野で精力的に活躍。'09年、初舞台『雨の日の森の中』以後、'10年、ナイロン100℃『2番目、或いは3番目』、'11年、『ヴィラ・グランデ青山~返り討ちの日曜日~』と出演。今回が初めての蜷川演出舞台への挑戦となる。

尾上松也(おのえ まつや)・・・お岩(怪奇正体不明)

歌舞伎俳優。1990年、歌舞伎座にて二代目尾上松也を名乗り初舞台。以後子役として活躍し、現在に至る。歌舞伎以外の活動は、舞台『アンタッチャブル』、ラジオ『邦楽ジョッキー』、テレビ『天地人』、『心ゆさぶれ!先輩ROCK YOU』、『知られざる物語 京都1200年の旅』などがある。蜷川演出作は、'05年、'07年、'09年『NINAGAWA十二夜』に出演している。

麻実れい(あさみ れい)・・・お熊

宝塚歌劇団雪組トップスターとして活躍。1985年に退団以後も多くの話題作に出演。芸術選奨文部科学大臣賞、紫綬褒章、2度にわたる読売演劇大賞最優秀女優賞など受賞歴多数。最近の舞台出演作には、『恐るべき親たち』『トップ・ガールズ』『キネマの天地』『みんな我が子』『サド公爵夫人』『サロメ』などがある。

勝村政信(かつむら まさのぶ)・・・伊藤喜兵衛

「ニナガワ・スタジオ」を経て、1987年に「第三舞台」に入団。’92年の退団まで主要メンバーとして活躍。在団中より映像分野にも活躍の場を広げ人気を集める。最近出演した蜷川演出作品は、『表裏源内蛙合戦』『コースト・オブ・ユートピア』『ファウストの悲劇』『あゝ荒野』『シンベリン』などがあり、その他の舞台では、主演を務めた『ちっちゃなエイヨルフ』『ビリーバー』などがある。

瑳川哲朗(さがわ てつろう)・・・四谷左門

「劇団青俳」を経て、テレビ、舞台、声優と各分野で活躍。半世紀以上の俳優生活を誇る。蜷川演出作には欠かせない存在として、近年は『冬物語』『コースト・オブ・ユートピア』『ヘンリー六世』『シンべリン』などの舞台に出演。

青山達三(あおやま たつみ)・・・仏野孫兵衛

「劇団青俳」「現代人劇場」を経て、舞台、テレビ、映画でも幅広く活躍。『王女メディア』『テンペスト』『リチャード三世』『エレンディラ』『カリギュラ』『アントニーとクレオパトラ』『血の婚礼』などの蜷川演出作品の他、『パーマ屋スミレ』などに出演。

梅沢昌代(うめざわ まさよ)・・・小仏小平の母

文学座を経て、演劇集団MODEに1994年まで参加。その後、井上ひさし作品をはじめとする栗山民也演出作品や、蜷川作品では、『マクベス』『ロミオとジュリエット』『あわれ彼女は娼婦』『藪原検校』などに出演。映像での活躍も幅広い。

市川夏江(いちかわ なつえ)・・・老女(A)

「劇団青俳」を経て、「方の会」を設立。蜷川演出作品には馴染みが深く、『近松心中物語』『にごり江』『エレクトラ』『天保十二年のシェイクスピア』『メディア』『オレステス』『雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた』『ファウストの悲劇』など多数出演。

大石継太(おおいし けいた)・・・宅悦

1983年より「NINAGAWAスタジオ」に参加。蜷川作品は、『コースト・オブ・ユートピア』『ムサシ』『十二人の行かれる男』『血は立ったまま眠っている』「ミシマダブル』『サド侯爵夫人』『たいこどんどん』など数多い。他、野田秀樹、鈴木裕美などの作品でも活躍。

明星真由美(みょうせい まゆみ)・・・第二のお岩

1990年の旗揚げから‘98年まで劇団「双数姉妹」に在籍。2001年より女優業を休業し、当時は無名だった「氣志團」のマネージャーとして彼らをスターダムに導いた異色の経歴をもつ。’05年に女優復帰後は、ミュージカルにも活躍の場を広げている。

峯村リエ(みねむら りえ)・・・お色

ケラリーノ・サンドロヴィッチが主宰する「劇団健康」に1986年から参加。‘93年に「ナイロン100℃」と改名以後も看板女優として活躍中。舞台から映像作品まで活躍の場は広く、最近の作品には『この雨 ふりやむとき』『往転-オウテン』などがある。

新谷真弓(しんたに まゆみ)・・・お花

1995年より、ケラリーノ・サンドロヴィッチ主宰「ナイロン100℃」劇団員として多くの公演に参加。劇団公演の他、高泉淳子、水田伸生、西川信廣、G2、鈴木裕美等の演出作品に客演。ストレートプレイからミュージカル、声優など、活動範囲は多彩。

清家栄一(せいけ えいいち)・・・法乗院の所化

1976年出演『オイディプス王』以来、蜷川演出作品に多数出演。近年の作品は、『冬物語』『コースト・オブ・ユートピア』『ヘンリー六世』『じゃじゃ馬馴らし』『血の婚礼』『アントニーとクレオパトラ』『下谷万年町物語』『シンべリン』などがある。

塚本幸男(つかもと ゆきお)・・・男(A)

1988年「NINAGAWASTUDIO」に入団し、30作品以上の蜷川演出舞台に出演。近年は、『ムサシ』『たいこどんどん』『身毒丸』『あゝ荒野』『下谷万年町物語』『シンべリン』などの蜷川作品に参加。映画、CM などの映像活動にも精力的に進出中。

新川將人(しんかわ まさと)・・・男(C)

「富良野塾」、「ニナガワ・スタジオ」を経て現在に至る。近年の蜷川演出作品には、『十二人の怒れる男』『ヘンリー六世』『じゃじゃ馬馴らし』『血の婚礼』『アントニーとクレオパトラ』『下谷万年町物語」『海辺のカフカ』などがある。

キャスト変更のお知らせ

本公演に出演中の新川將人さんですが、10/2(火)の公演中に怪我をされた為、10/3(水)マチネ公演より妹尾正文さんが出演致します。

妹尾 正文 せのお まさふみ・・・男(C)

神奈川県出身。シェイクスピア・シアターを経て、GEKISHA・NINAGAWA・STUDIOに参加。『コースト・オブ・ユートピア』『ヘンリー六世』『血の婚礼』『アントニーとクレオパトラ』『下谷万年町物語』など蜷川演出作品に多数出演。

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