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豪華キャストで贈るミステリアスかつリアルな任侠心理劇

豪華キャストで贈るミステリアスかつリアルな任侠心理劇

ほんの小さな心の震えも、積み重なれば大きなうねりとなり、ドラマティックな事件を起こすことがある。それが命を張った日常を送る人々の物語ならなおさら――。
 2010年9月、シアターコクーンで幕を開けた岩松了作・演出の『シダの群れ』シリーズ。跡目問題に揺れる組事務所を舞台に、二組の本妻と愛人、それぞれの子供たちをめぐる愛憎、葛藤を細やかに描き出し、好評を博した第一弾から1年半。あのヤクザ者たちの新たな物語が、この5月ついに幕を開ける。
 戦後の銀幕を彩った数々の任侠映画同様、集ったキャストはスターぞろい。「期待と不安があるところにこそ、新しい出会いがあると信じています」とは今回が岩松作品初登場の堤真一。前作に引き続き登場する元暴力団幹部・水野役の風間杜夫と共に、任侠道の誇りと引け目、組織の掟と人情の間で揺れる男心を体現する。また、若さゆえの野心から二人を振り回すチンピラ役には初舞台の小池徹平。「自分のイメージにない役だからこそ、嬉しいんです」という彼は、ポスターでもさっそく、意外な眼光の鋭さを見せつけ、話題を集めている。さらに、世代や立場の異なる男たちの生きざまを彩る女性陣には、松雪泰子、倉科カナ、市川実和子が登場。彼女たちの想いをも交錯させながら、ドラマはいっそうの奥行きを増していくことだろう。
 「観客としても楽しい岩松ワールドですが、出演にまさる楽しみはない」という風間は、前作を振り返りつつ、自らの役が背負う「謎」にも楽しみを見出しているという。「組のためには非業にも冷徹にもなれる一方、遠い地に妻を残していたり、親分への忠誠心に人間くささが見えたり。水野という男の実態はまだまだ謎。演じた僕にとっても未知数の部分があるんです」。堤演じる主人公・坂本と水野をつなぐ父子のような絆の根底にあるものとは何か。松雪が演じる「増岡組」組長の女・ヤスコが漂わせるワケアリ感の理由とは――?水野に限らず、さまざまな謎を背負った登場人物たちの言動は、物語によりミステリアスな要素を付け加え、私たちを強く惹き付ける。
 岩松はこの作品で「移ろう人間関係と、その移ろうことの根拠の無さ」を描くという。考えてみれば、この広い世界に、人と人との間の愛憎や対立を万能に解明する答えはない。であれば、組織の掟と人情に引き裂かれ、右往左往するはぐれ者たちの姿は、決して閉ざされた特殊な世界だけの話ではないのかもしれない。複雑な感情を胸に抱き、さまざまな約束事に縛られ、世界の不条理を思いつつ、時には秘密を保ちながら、それでも生き続けるのは堅気の私たちとて同じ。懸命に生きるゆえに、切なく、滑稽で、愛おしい彼らのドラマは、私たち自身を映す鏡でもある。
 また、今回の公演には、ギターリストの村治佳織も参加、「ギターの女」として舞台上で生演奏を行う。坂本の父がかつて訪れたというスペインの香りを漂わせる陰影に富んだ調べは、舞台上に交錯する「男の人生」をさらに味わい深くするだろう。
 愛憎、嫉妬、野心、諦念……ただ単にジェットコースターのように物語を乱高下させるのではなく、まずは感情が揺れ動き、その力がやがて人間関係をも変化させていくのが、岩松流の任侠活劇の核心。一見静かに見える場面でも、よく見、よく耳をすませば、そこに立つ登場人物たちの心は、ざわざわと揺れ続けている。それはちょうど、ギターの弦の上を指が滑る小さな音に耳を傾け、それが響く空間全体を肌に感じる、あの感覚とよく似ているはずだ。

岩松了(作・演出)

ヤクザの世界っていつも隣に死がある場所ですよね。だから「俺を殺してから行け」みたいなせりふもレトリックにならないし、逆にダラケる時は一般人の何倍もダレたりしていそうな気がする。要するに彼らを通すと、「普通の生活」の中では曖昧になってしまっているリアルな日常とドラマティックな非日常との落差と繋がりが、よりはっきりと見えてくると思うんです。僕の作品はよく「静か」だとか「小さな世界を描く」だとかと言われてきましたが、僕自身は劇的なせりふが日常的な場面に紛れ込んでいることは往々にしてあると思うし、そこを分離して考えるのはそもそも好きじゃない。だったら、タフな男の世界を描くいわばシェイクスピア風の任侠劇を、チェーホフ派と言われる自分がやってみせようというのがこの『シダの群れ』シリーズの最初の発想だったと思います。 『シダ』を書く時にはいろんな映画を観るんですが、僕は日本の任侠モノより、フリッツ・ラングなんかのフィルム・ノワールや『ゴッド・ファーザー』の方が好きです。特に『ゴッド・ファーザー』の主人公の醸し出す静かな佇まいは、僕の書く戯曲のトーンにもよく合っていて、執筆モードに入りやすい。結局のところ僕は、任侠映画にありがちな動的で様式的な暴力表現を、ドラマの本筋とは違うものとして捉えているんだと思います。例えば誰かの首が刎ねられる場面より、男が女に言った、たった一言のせりふの方が数倍残酷だったりするし、それでもなお明るく振る舞う女がいるとしたら、その方がもっと「残酷さ」を感じさせるかもしれない。大きな事件や事故が起こるとすぐ人は「かわいそうだ」というけれど、それはワイドショー的な反応にすぎない。では「本当の残酷さ」とは何か。僕はこの作品を通して、さまざまな人間関係の中に潜む「残酷さ」の要因を探している。それは人間同士の共闘や対立にかかわる、原初的な問題に触れることでもあると思います。

文:鈴木理映子(ライター)

公演概要

スタッフ

作・演出:岩松了

出演

堤真一、松雪泰子、小池徹平、荒川良々、倉科カナ、市川実和子、石住昭彦、
吉見一豊、清水優、太賀、鈴木伸之、深水元基、浅野彰一、風間杜夫
ギター演奏:村治佳織

公演日程

2012/5/4(金・祝)~5/27(日)

2012年
5月
4
(金)
5
(土)
6
(日)
7
(月)
8
(火)
9
(水)
10
(木)
11
(金)
12
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(金)
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(土)
20
(日)
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(水)
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(木)
25
(金)
26
(土)
27
(日)
14:00  
     
     
     
17:00                                        
19:00          

会場

Bunkamura シアターコクーン

[主催]
Bunkamura

チケット情報

料金

S¥9,500 A¥7,500 コクーンシート¥5,000(税込)
※未就学児童のご入場はご遠慮いただいております。

一般発売

2012/02/18(土)

枚数制限

発売日初日に限り1回の受付で4枚まで

チケット取扱い

<Bunkamuraでのお申込み>
お電話

Bunkamuraチケットセンター <10:00~17:30>
03-3477-9912<発売日初日特別電話>
03-3477-9999<2/19(日)以降残席がある場合>

カウンター

Bunkamuraチケットカウンター<10:00~19:00>
<2/19(日)以降残席がある場合>

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