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『魂のまなざし』公開記念トークイベント開催決定!

(2022.07.11)

『魂のまなざし』公開を記念し、国立西洋美術館 特定研究員の久保田有寿さんをお招きしてのトークイベントの開催が決定いたしました!久保田さんは2019年に国立西洋美術館で開催、ヘレン・シャルフベックの作品も数多く紹介された展覧会「モダン・ウーマン―フィンランド美術を彩った女性芸術家たち」をご担当されました。

■トークイベント実施上映回および登壇者
日時:7月17日(日)18:30の回 上映後 ※予告5分
会場:Bunkamuraル・シネマ
ゲスト:久保田有寿 氏  (国立西洋美術館 特定研究員/「モダン・ウーマン―フィンランド美術を彩った女性芸術家たち」展ご担当)

※対象回のお座席指定券をご購入の方のみ、ご参加いただけます。
※本編上映前の予告編の上映は5分と短くなっております。お時間に余裕をもってご来場ください。

●当日、マスコミ取材が入る可能性がございます。会場内ではマスコミによる撮影、記録撮影が行われ、テレビ・雑誌・ホームページ等にて、放映・掲載される場合がございます。予めご了承ください。

●状況によって上映スケジュール、営業状況等は変更となる可能性もございます。また、政府および全国興行生活衛生同業組合連合会の最新のガイドラインにより、運用に変更が出る場合がございます。最新の情報は劇場ホームページで随時ご案内いたしますので、ご来場の際には事前のご確認を重ねてお願い申し上げます。


『魂のまなざし』

2020年/フィンランド・エストニア/122分/原題:HELENE

モダニズムを代表する芸術家の一人として近年世界的評価の著しい、フィンランドの国民的画家 ヘレン・シャルフベック
ひたむきに真実を求め続けた彼女の最後の、そして終生の愛と友情

モダニズムを代表する画家のひとりとして、近年世界的に注目を浴びるフィンランドの国民的画家 ヘレン・シャルフベック。その生誕160年を記念し、彼女の画業と人生を決定づけた1915年から1923年の時代が描かれた作品。
シャルフベックは、ロシア帝国の支配下にあったフィンランドに生まれ、祖国の独立と内戦を経て封建的な世界が崩壊していく過程と歩調を合わせるように、画家として、女性として、一人の人間として自律的に生きていく。狂おしい愛に打ちのめされ生涯の友情を得る中で、自身と身の回りの存在を凝視しその本質を描きだす手法をひたすら追求するのであった。
抑圧的な母親や男性社会に臆せず、栄光よりも内から湧き出る情熱に従った。どん底にあってもやがて立ち上がって背筋を伸ばし歩んでいく――その凛としたシャルフベックの姿を、北欧の美しい自然とともにとらえ本国で大ヒットした珠玉作。

<ストーリー>

1915年、ヘレン・シャルフベックはいわば忘れられた画家であり、田舎で高齢の母親と一緒に暮らしながら。それでも情熱を失わず描き続けていた。
そこへ画商のヨースタ・ステンマンが訪ねてきて、あばら家にあふれていた159枚の絵をを発見、圧倒的な才能に驚嘆した彼は、ヘルシンキでの大規模な個展開催を決意する。しかし、ヘレンにとって真の転機は、ヨースタがエイナル・ロイターを彼女に紹介した時に訪れた。森林保護官でアマチュア画家の青年エイナルは、ヘレンと作品の熱狂的な崇拝者というだけにとどまらず、彼女にとってかけがえのない友人そして愛の対象となる……。

<ヘレン・シャルフベック(1862/7/10-1946/1/23)>

フィンランドのモダニズム画家。そのスタイルは長い生涯において大きく変化する。アカデミックな写実主義のややメランコリックな作品からスタートし、最後は、絵具そのものと不可解な描写が完璧にバランスを保つほぼ抽象的なイメージに到達した。彼女の誕生日7月10日は、フィンランドにおいて絵画芸術を祝う国民の日に制定されている。

<作品詳細はこちら>

©Finland Cinematic