2025.04.30 UP
【展覧会情報】
五島美術館『館蔵 近代の日本画展』
世田谷区上野毛の地にある五島美術館。5月13日(火)より開催される本展覧会のチケットをMY Bunkamuraで販売します。
■【館蔵】近代の日本画展
館蔵の近代日本画コレクションから、「風景表現」を中心に、橋本雅邦、小川芋銭、横山大観、川合玉堂、冨田溪仙、小林古径、橋本関雪、安田靫彦、川端龍子など、明治から昭和にかけての近代日本を代表する画家の作品約40点を選び展観します。また、特集展示として、戦後の前衛書を牽引した書家・宇野雪村(1912~95)の没後30年を記念し、五島美術館所蔵の代表作を一挙公開(会期中一部展示替があります)。さらに、宇野雪村旧蔵の文房具コレクションも展示します。
【主な展示予定品】
東海の浜 横山大観筆 昭和12年(1937)五島美術館蔵
龍のポーズ 宇野雪村筆 昭和27年(1952)五島美術館蔵
\おすすめ作品①/
川合玉堂は、明治6年(1873)、愛知生まれ。竹内栖鳳らと共に京都四条派の幸野楳嶺に学び、後に東京で狩野派の橋本雅邦に師事して、「日本美術院」にも参加しました。第1回文部省美術展覧会では審査員を務め、以後、官展(文展・帝展)を舞台に活躍。東京美術学校の教授も務め、多くの優れた画家を指導しています。四条派の写実技法に狩野派の筆法を融合した独自の画風で、日本の四季の美しい風物や情景を詩情豊かに描きあげた傑作を数多く遺しました。昭和15年(1940)、文化勲章を受章。昭和32年(1957)歿。本品は東京美術倶楽部創立50周年祝賀展記念作。川を覗き込む視点から、二人の人物が筏で急流を下る様子をダイナミックな情景として描いています。
春峡 川合玉堂筆 昭和31年(1956)五島美術館蔵
\おすすめ作品②/
小茂田青樹は、明治24年(1891)、埼玉生まれ。松本楓湖に学び、楓湖門下生による巽画会展受賞作の買い上げが縁で、実業家原三溪の援助を受けました。大正3年(1914)、今村紫紅らと「赤曜会」を結成、テント張り会場での展覧会を開催し、そのメンバーとともに赤曜会解散後も再興日本美術院展において目黒派として活躍しました。大正期には花鳥、静物や生活感のある風景画を多く描きましたが、昭和期になると次第に明快な色彩による装飾性の強い画風へと移行していきます。帝国美術学校(現在の武蔵野美術大学)でも後進の指導にあたりました。昭和8年(1933)歿。本品は、第1回赤曜会展出品作。暖かな色彩を用い、色面を構成した明快な形態で京都白河の一風景を描いています。
梅さける村 小茂田青樹筆 大正3年(1914)五島美術館蔵
開催期間:2025年5月13日(火)~6月15日(日) 10:00~17:00 (受付は16:30まで)
休館日:毎月曜日
主催:公益財団法人 五島美術館
会場:五島美術館
東急・大井町線(各駅停車)「上野毛(かみのげ)駅」下車徒歩5分
〒158-8510 東京都世田谷区上野毛3-9-25
https://www.gotoh-museum.or.jp/#access
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
取り扱いチケット:
■当日券
【販売期間】2025年5月13日(火)~6月15日(日)
【券種】当日一般 1,100円
当日大学・高校生 800円
※中学生以下無料
※学生券をご利用の際は、チケットと共に「学生証」を忘れずにご呈示ください。
※販売状況により、販売期間より前に取扱い終了となる場合がございます。